進化し続ける日本の高級セダン、トヨタのクラウン(CROWN)その中でも13代目にあたる200系は、歴代の伝統を継承しつつ、デザイン・装備・走行性能のすべてにおいて大きな進化を遂げ法人・個人問わず幅広い層に支持されました。今回は13代目クラウンをピックアップし、その誕生の背景や開発コンセプト、存在感を放つエクステリア、上質なインテリア、グレードの違いや現在では激安と言われる中古車相場まで解説。印象に残った1台となった、13代目クラウンその魅力に迫っていきます。

当該記事は、職業柄延べ18,000台以上の運転経験のある筆者(えーがた)が、印象に残った1台をピックアップして振り返って執筆しています。
13代目クラウン200系はどんなクルマなのか

13代目クラウン(200系)は2008年に登場、トヨタのフラッグシップセダンとして多くの注目を集めました。先代に続く「ロイヤル」シリーズ、「アスリート」シリーズ、歴代クラウンの伝統を受け継ぎつつ、先進安全装備や新世代パワートレインを搭載し、大きく進化しています。また「クラウンハイブリット」を新設定し、多様なユーザーニーズに応えるラインナップを実現したモデルです。
13代目クラウン登場の背景となるゼロクラウンの存在

クラウンは1955年の初代登場から、日本を代表する高級セダンとして常に時代の最先端をリードしてきました。長い歴史を持ち、転換点となるモデルが存在するのもクラウンの特徴と言えます。先代12代目の180系はそのポイントとなるモデルで、エクステリアデザインを一新、伝統の直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジン、「ロイヤル」シリーズに加えて「アスリート」シリーズの設定など、ゼロクラウンと銘打ち革新的なモデルになりました。
13代目クラウンデザインの進化とコンセプト

13代目クラウン(200系)は2008年2月に発売されました。2008年5月にはハイブリッドを追加。コンセプトは「超えていくブランド」革新的な進化を遂げた、先代ゼロクラウンを引き継いだ正常進化と言えるモデルで、熟成進化で完成度も高くコンセプトの180系のデザインを踏襲しつつ、より曲線的になったデザインやヘッドライトのプロジェクター化、バンパーマフラーの一体化なども特徴です。

デザイン性に優れたバンパーと一体型のマフラーも、バンパーが排ガスで汚れてしまうなどの影響でクラウンでは200系のみの採用となりました。
グレード展開と新車価格
13代目クラウン(200系)のグレード展開は伝統の上質さを追求した、2.5L/3L「ロイヤルサルーン」、3L「ロイヤルサルーンG」、4WDモデルは2.5L/3L「ロイヤルサルーンi-Four」。ロイヤルサルーンGには、オットマン機能付シート(助手席・可倒式ヘッドレスト)装備の「オットマンパッケージ」、2.5L車は、各種高機能をもった8型ワイドタッチディスプレイHDDナビの「ナビパッケージ」を選択可能。スポーティーさを追求したアスリートシリーズは、2.5L/3.5L「アスリート」、4WDモデルは2.5L「アスリートi-Four」。エコカー需要の高まりを受け、3.5L+モーターの「ハイブリッド」を新設定していました。新車価格は、368〜619万円。
※型式は排気量により、3.5L(GRS204)・3.0L(GRS202)・2.5L(GRS200)・ハイブリッド(GWS204)
※駆動方式4WDにより、3.0L(GRS203)・2.5L(GRS201)
発売期間
クラウン13代目(200系)は、2008年2月から2012年12月までの約5年間にわたり販売されました。この期間中の累計販売は20万台以上、「ロイヤル」や「アスリート」など多彩なグレードや仕様を展開し、さらにはハイブリッドモデルもラインアップに加わることで多くのユーザーから支持を集めました。特に2.5L・3.0L・3.5Lといった幅広いエンジンラインナップや、4WD仕様の追加などもあり、ビジネス利用やプレミアムセダンとしての需要に応えています。
13代目クラウンハイブリッドは印象に残った1台

それまで私のハイブリッド車のイメージは、プリウスに代表されるような低燃費車であり、スポーツカーなどハイパワー車とは対極にありました。13代目クラウンハイブリッド(GWS204)は、そのイメージを覆す1台です。
クラウンハイブリッドは、2008年5月発売。パワーユニットには、2GR-FSE型3.5LのV型6気筒直噴DOHCエンジン+モーターを備えシステム合計出力345馬力を発生しました。このハイブリッドシステムは、プリウスなどの燃費重視型と違いパワー重視型で、モーターをターボチャージャーの役割とした電動ターボが特徴です。
このハイブリッドシステムは、レクサスGS450hにも同様のパワーユニットが搭載されており、技術転用されクラウンハイブリッドに搭載されています。3.5Lのハイブリッドながら4.5Lエンジンに相当するポテンシャルを秘めているとして、450の数字が与えられています。
発進時に、軽くアクセルに足を乗せるだけで得られる発進のスムーズさは、ハイブリッド特有の軽さを感じる。しかしクラウンハイブリッドで感じる出足の軽さは、決して軽いとは言えない1.8t弱の車重を全く感じさせることなく錯覚を覚える程です。
アクセルを軽く踏み込むと、音を抑えながらもV型特有エンジン音を響かせながらの驚異的な加速は、思わずスロットルを開けるのを躊躇う程で、有り余る動力性能を感じることができます。
他の車種では感じたことのない軽過ぎると言う感覚や、一見すると普通のクラウンがスポーツカーを凌駕するハイパワー!しかも静かに速いと言う強烈なインパクトは、クラウンハイブリッドを印象に残る1台にしてくれました。

クラウン「ハイブリッド(GWS204)」は、マイナーチェンジ前では「アスリート」ベースのクリアテールが特徴です。
13代目クラウン200系人気のおすすめグレード
13代目クラウン(200系)には、「ロイヤル」「アスリート」「ハイブリッド」さらに「i-Four(4WD)」や2.5L、3.0L、3.5Lなど、エンジンバリエーションも豊富です。ここでは、各グレードの違いや、用途に合わせたおすすめグレードを詳しく解説していきます。
各グレードの装備差

「ロイヤル」「アスリート」のベースグレードは、標準的な安全装備や快適機能を備えつつ、コスト抑制を重視した構成が特徴です。2.5L車は、各種高機能をもった8型ワイドタッチディスプレイHDDナビの「ナビパッケージ」を選択可能。3.0L「ロイヤルサルーンG」には、オットマン機能付シート(助手席・可倒式ヘッドレスト)装備の「オットマンパッケージ」設定。3.5L「アスリート」には、本革シート表皮、リヤパワーシート&リヤサンシェードなどを装備する最上級「Gパッケージ」も選択可能です。
人気のおすすめグレード

2010年2月のマイナーチェンジ後、改良モデルの評価が高く人気があります。「ロイヤル」「アスリート」2.5Lのレギュラーガソリン仕様への変更、また、全車でフロントバンパー・グリル・フォグランプ、リアコンビネーションランプ、ルーフアンテナなどのデザインを変更。「アスリート」はアルミホイールのデザインも変更しました。インテリアは、木目調パネルの模様や、インパネ下部の色調を変更したほか、ステアリングスイッチやシフトレバー周辺にシルバー加飾を施したのも特徴です。

ベースグレードでもフル装備の高い満足度でおすすめのクラウンですが、中古車では価格差も少なくて選べる「ロイヤルサルーンG」「アスリートGパッケージ」「ハイブリッドGパッケージ」など贅沢装備の上位グレード、限定発売の特別仕様車もおすすめです。乗り降りを容易にするためステアリングと運転席が自動的に移動するパワーイージーアクセスシステム、電動式リヤサンシェード、 フロント・リヤドアにイージークローザーなどを採用。本革シート装着車は、前席ベンチレーション機能・前席ヒーター付、マイコンプリセットドライビングポジションシステムなどの装備が魅力です。

2.5Lエンジンでも、200馬力以上と日常域では十分なパワーを持ちます。「ハイブリッド」は、パワーや静粛性に優れ13年を超えても、重課税の対象外となるメリットがあります。
13代目クラウン200系の中古車相場

13代目クラウン(200系)は、中古市場でも根強い人気を誇る高級セダンです。高級車らしい優れた走行性能と上質な内装、豊富なラインナップも魅力です。特に中古車ならではのコストパフォーマンスの高さも大きなポイントとなっています。
激安の中古車相場
13代目クラウンの中古車相場は初期モデルなら17年以上、モデルチェンジから12年が経過しており、中古車市場では50万円程度から選べ激安と言える中古車相場です。これは日本市場でのセダンの不人気が要因ともなっています。累計販売20万台以上で、現在でも豊富な在庫から選ぶことができます。しかし海外での日本車人気の影響で、一部では海外流失への懸念もあります。

やや古さが気になる200系ですが、この車格や信頼性は魅力的です。状態の良い中古車も年々少なくなりますので、気になる方は要チェックです。
人気中古グレードランキング
人気のグレードとしては、維持費や税制面で優れるレギュラー仕様となった2.5Lやスポーティな走りと高級感を兼ね備えた「アスリート」が人気です。また、しっかりメンテナンスされている割合が高い法人所有の車やカスタマイズの割合が低い「ロイヤル」も状態の良さから支持を集めています。グレードによる装備の違いもあり、サンルーフや本革シート、贅沢装備の上級グレードも人気です。自分の用途や好みに合わせてグレードを選ぶことが満足度の高い中古車選びにつながります。
中古車選びのポイントや注意点
13代目クラウンの中古車選びで重要なのは、年式・走行距離・修復歴や整備記録簿の有無、そして部品の交換履歴をしっかり確認することです。特にハイブリッド車では補機バッテリーの他、ハイブリッドバッテリーの状態確認が不可欠です。
クラウンは高級車として造りも堅牢ですが、中古車となると1台1台状態も違うので状態を確認しましょう。例えば、エンジンの掛かり具合、エアコンの効きや各スイッチ類の動作確認、サンルーフ装着車であれば雨漏れの確認するのが大切です。可能であれば試乗させてもらいましょう。
また、修復歴があっても内容を確認すると軽微な場合もあります。価格だけで決めず、第三者機関の検査済みや保証付きの車両を選ぶなど、総合的な車両状態を見極めることが失敗しないポイントです。

外装や見た目が綺麗でも、程度が良いとは限りません。基本的なチェックポイントを確認することも大事ですが、信頼できる販売店であるかが最も重要です。
13代目クラウン200系のエクステリアデザイン

13代目クラウンは、洗練されたスタイルと先進的な意匠が際立つエクステリアデザインが特長です。「ロイヤル」「アスリート」「ハイブリッド」など各グレードで個性を持ちながらも、高級セダンとしての一体感を保っています。
ボディサイズ
13代目クラウンのボディサイズは、全長4,870mm、全幅1,795mm、全高1,470mmと、大柄ながらも日本の道路事情にも配慮されたサイズとなっており、ホイールベースも2,850mmと後席の足元スペースや広々とした室内空間を実現しています。また最小回転半径も5.2mと比較的、取り回しが良いことも特徴です。
フロントマスクの特徴

13代目クラウンのフロントマスクは、品格とダイナミズムを兼ね備えたデザインとなっています。大型グリルや鋭い目元のヘッドライト、FRセダンとしての重厚感を感じさせるバンパー形状が特徴です。グレードによって若干の表情違いもあり、特に「アスリート」ではメッキ加飾やフロントバンパー下部の張り出しがスポーティさを強調します。また、クラウン伝統のエンブレムがフロント中央に据えられ、上質さをさらに引き立てています。これらにより、堂々たる存在感とスタイリッシュな印象を両立しています。
サイドシルエットと流れるスタイル

13代目クラウンのサイドシルエットは、流れるようなルーフラインと伸びやかなボディラインが特徴です。フロントからリアへと続く折り目正しいラインが、クラウンならではの堂々とした佇まいを強調し、軽やかさと重厚感を絶妙にバランスさせたデザインとなっています。また、ドアミラーやサイドモールディングにも上質な加飾が施され、高級車としての品格を持たせています。全体として流麗で空力性能にも配慮された現代的なサイドビューを実現しています。
リアビューとテールランプのデザイン
13代目クラウンのリアビューは、安定感を感じさせるワイドなデザインと、バンパーマフラーの一体化でスポーティな印象を与えるのが魅力です。「ロイヤル」「アスリート」で異なるデザインの特徴的なテールランプは横長シェイプを採用し、LEDテールランプが装備されることで、夜間の被視認性と独自性を兼ね備えてより現代的な印象が強調されます。細部までこだわり抜かれたリアデザインがクラウンの存在感を一層際立たせています。
特別仕様車の外観ポイント
13代目クラウンには、特別仕様車も設定されており、それぞれ独自の外観ポイントが用意されています。専用アルミホイールや特別塗装色、さらに専用のバンパー加飾やグリル、デザイン上の差別化が図られています。内外装ともに質感を高める専用パーツが随所に配置されることで、オーナーの所有満足度を高める工夫が施されています。
カラーバリエーション紹介
13代目クラウンのエクステリアには、多彩なカラーバリエーションが用意され、オーナーの個性やライフスタイルに合わせた選択が可能です。定番のホワイトパールやブラック、シルバーのほか、上品なダークブルーや落ち着きのあるレッドなど多彩なカラーが用意されています。グレードや特別仕様車によって選べる色が異なる場合もあり、細部のメッキ加飾やホイールとの組み合わせによって、さらに上質な雰囲気を演出できるのも特徴です。
インテリアと装備の魅力

13代目クラウンのインテリアと装備は、快適性と先進性を兼ね備え、ユーザーに上質なドライビング体験を提供します。特に高級感あふれる素材や最新の便利機能が多数搭載されており、ハイブリッドモデルを含む各グレードで異なる魅力を味わえます。
高級感あふれる室内の質感
室内には本物志向の素材が随所に採用されており、ドライバーと乗員に極上のくつろぎ空間を提供します。13代目クラウンは、ウッドパネルやプレミアムレザー、上質なファブリックなど高級感漂う素材で統一され、気品あるインテリアを実現しています。さらに、隙のない仕上がりや細部への徹底したこだわりは、ハイブリッドモデルともに共通で、長時間のドライブでも特別な気分が持続します。
メーターとインパネ周辺のデザイン

メーター周りは、視認性と美しさを兼ね備えています。インパネ周辺のデザインは、先進性と直感的な操作性が両立されており、運転中でも必要な情報が一目で分かるよう工夫されています。ハイブリッドには、世界初となる全面液晶パネルを使用した「ファイングラフィックメーター」を搭載。エコドライブインジケーターなど、ドライバーに優しい機能が追加されており、先進のテクノロジーがさりげなく演出されています。
シートアレンジと快適性

13代目クラウンは、広々とした室内空間と多彩なシートアレンジが魅力です。後席のリクライニング機能や電動シート調整、快適なシートヒーターなどが用意されており、上級モデルではベンチレーション機能も装備されています。これらの快適装備により、長時間の移動でも乗員がストレスなく過ごせるよう配慮されています。さらにラゲッジスペースも広く、ハイブリッドモデルでも実用性を損なうことはありません。
オーディオ&ナビゲーションシステム
13代目クラウンには、高性能なオーディオとナビゲーションシステムが搭載されています。CDやDVD、Bluetooth接続に対応し、クリアなサウンドが楽しめるプレミアムサウンドシステムも一部グレードで選択可能です。ナビゲーションは大画面ディスプレイを採用し、地図表示やリアルタイム交通情報表示など多機能性が魅力となっています。
快適装備と便利機能
快適装備として、オートエアコンや電動サンシェード、スマートエントリー&スタートシステムなどが挙げられます。また、室内には多数の収納スペースやカップホルダー、USB・電源ソケットが配置されており、使い勝手の良さにもこだわっています。
安全装備の充実ポイント

13代目クラウンでは、当時の最先端の安全装備も大きな魅力でした。VSC(車両安定制御システム)やSRSエアバッグはもちろん、全車に高い車両安定性と予防安全性能を確保する「VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)」を採用したほか、ドライバーの眼の開閉状態検知により一層の衝突被害低減を目指した、世界初のドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)」を設定、さらに、カーナビゲーションとの連動により高度な運転支援を実現するなど、先進安全技術が追加されており、ドライバーと乗員の安全を高いレベルで守ります。
パワートレイン・走行性能

パワートレイン・走行性能においては、最新技術を用いたエンジンと多彩な駆動方式が特徴となっています。モデルごとの差別化が明確で、力強さと環境性能のバランスが追求されています。これにより、直進安定性やコーナリング性能など走行フィールに優れ、快適なドライビングを実現します。
エンジンバリエーション(ガソリン/ハイブリッド)
13代目クラウンは、いずれもV6エンジンを搭載しており、3.5L(GRS204)、3.0L(GRS202)、2.5L(GRS200)ガソリンエンジン、3.5L+モーター(GWS204)と駆動力統合制御システム(DRAMS)を備え、6速Super ECTを組み合わせた滑らかな走りも実現しています。特に3.5Lは、高出力エンジンを採用した加速性能に優れます。一方、2.5Lはレギュラー仕様の経済性を持ち、3.0Lはその間を取り持つ性能を持っています。
ハイブリッドには、4.5L車クラスの動力性能と、2L車クラスの低燃費を両立するFR専用2段変速式リダクション機構付のハイブリッドシステム(V6・3.5L+モーター)を搭載。V6 3.5Lエンジンは296馬力、モーターは馬力を発揮、システムでは、最高出力345馬力となります。
駆動方式の特徴
13代目クラウンは、いずれもFR(フロントエンジン・リヤドライブ)を基本とし、FRならではの回頭性や走行安定性を発揮します。一部モデルでは4WD設定も存在し、路面状況や用途に応じた選択肢も魅力です。FRは前後重量配分に優れ、操縦安定性とドライバーの思い通りの走りが堪能できるため、スポーツドライビングにも適しています。また、4WDモデルは雪道や悪路でも安心して走行できる点がポイントです。これらの駆動方式は、シリーズ全体の走行性能と多目的性を底上げする要素となっています。
走行フィールとドライビングポジション
13代目クラウンは、しっかりとした車体剛性と優れたサスペンション設計によって、しなやかで安定感のある走行フィールが魅力です。運転席のドライビングポジションは、調整幅が広く、長時間のドライブでも疲れにくい設計が特徴です。視界の良さや操作性の高いステアリング、適切なペダル配置など、さまざまな面でドライバー重視の造りこみが見られます。特に高速域やカーブでの安定性の高さが際立ち、快適な乗り心地とスポーツ性を高いレベルで両立しています。
足回りとサスペンション設計
13代目クラウンの足回りは、(前)ダブルウィッシュボーン、(後)マルチリンクで構成されており、路面からの入力を適切に吸収しながらも、スポーティでしっかりとした乗り味を提供します。高級車らしいしなやかさはもちろん、より高い走行性能を実現するための前後の重量配分や足回りのチューニングが施されており、コーナーでの安定性とタイヤの接地性の高さが感じられます。これらの足回り設計が、シリーズ全体の走行性能を支えています。
13代目クラウンの口コミやユーザー評価
13代目クラウンは、優れた走行性能や快適な乗り心地などで、多くのユーザーから評価されています。燃費や維持費のバランス、細部まで配慮されたインテリアなど、長距離の利用にも適していると好評です。ライバル車種との比較でも、クラウン特有の質感や静粛性が際立っているという意見が多く見受けられます。
購入ユーザーの口コミ
13代目クラウンを実際に購入したユーザーからは、高級感がありながら扱いやすいサイズ感、安定した走行性能やハイブリッドモデルの静粛性や燃費性能など、好意的な口コミが多く見られます。内装の質に関しても、さすがクラウンとの声が多く、後部座席の広さも家族層から好評です。一方で、純正ナビがやや古い、維持費がやや高めといった指摘も一部で見受けられますが、全体的には高評価が目立ちます。
他車種オーナーからの評判
13代目クラウンは、他メーカーや他車種のオーナーからも注目されています。ガソリンやハイブリッドを問わず「運転していて静かで上質」「レクサスに匹敵する快適性」といった評判が多いです。また、長年セダンを好む人々からは「走りの安定感」「後席の快適さ」も高評価を得ています。競合のミッドサイズセダンと比較しても、燃費や静粛性、安全性能が一歩抜きん出ていると評価される場面が目立ちます。
実際の燃費と維持費
13代目クラウンの燃費は、ベースモデルのGRS200でリッター10~12km前後、ハイブリッドではカタログ値で14km/L以上の実燃費を報告するケースもあります。維持費については、一般的なセダンと比べてやや高めですが、静粛性や走行性能を重視する人にとっては納得できる範囲と言えるでしょう。定期的なメンテナンスや保険料などもしっかり考慮されており、トータルコストのバランス評価も高いです。
満足度と不満点
13代目クラウンのオーナー満足度は非常に高く、ガソリン、ハイブリッドなど幅広いモデルで「高品質な内外装」「滑らかな乗り心地」、また「信頼性の高さ」が大きな強みとされています。ただし、一部からは「燃費や税金など維持費の負担感」「純正装備の古さ」など、改善を求める声も挙がっています。それでもクラウンならではのプレミアム感や快適性は、多くのユーザーの期待を超えていると言えるでしょう。
長持ちする高い耐久性
13代目クラウンは、高い耐久性で定期的なメンテナンスをしていれば20万km以上走行も可能で、長持ちする車としても定評があります。クラウンの熟成されたエンジンとATの組み合わせで故障リスクが低く、「ハイブリッド」の高価なバッテリーもリビルト部品を使えば比較的安価で、長く安心して乗れます。また、交換部品も比較的流通しており、メンテナンスに困ることはほとんどありません。整備記録がしっかり残っている個体を選べば、末永く快適なカーライフを楽しめます。
アクセサリー&カスタマイズ事例
13代目クラウンは、高級感あふれる内外装とともに、カスタマイズやドレスアップの幅広さでも人気があります。純正アクセサリーやアフターマーケットパーツを活用することで、オーナー独自の魅力を演出できる点が特徴です。
定番のカスタムスタイル
13代目クラウンで多いのがラグジュアリー&スポーツを強調したカスタムスタイルです。定番のローダウンや大径アルミホイールを組み合わせれば、200系をより自分好みな精悍な印象に仕上げられています。また、フロントグリルやLEDテールランプの交換による個性の強調、インテリアの本革調カバーやウッドパネル追加といった上質感アップの人気カスタムも多く見られます。
純正オプションや純正流用装着
13代目クラウンの純正オプションには、エアロパーツやLEDイルミネーション、専用フロアマットなど多彩なメニューが用意されています。たとえば、フロントスポイラーやサイドステップといったエアロアイテムは、200系のスポーティなシルエットをさらに強調。さらに純正の上位グレードの部品を流用したり、210系のアルミホイールを流用するなど、クラウンならではの高級感と利便性を高める装着例も多く見受けられます。
おすすめタイヤ
13代目クラウンのカスタマイズとして、おすすめなのがタイヤ選びです。見た目を変える事なく、コンフォートタイヤでは静粛性や乗り心地の向上、スポーツタイヤでは、高出力のエンジンパワーをしっかり受け止めることで走りの良さを体感できます。タイヤを変えることでクラウンが本来持つ性能を最大限に活かすことができ、純正のスタイルを崩すことなくノーマル派にもおすすめです。
まとめ
13代目クラウン(200系)は、クラウンシリーズの伝統と革新が融合した1台として、多くの支持を集めてきました。歴代モデルと比較しても、「ロイヤル」「アスリート」「ハイブリッド」など各シリーズごとに異なる魅力があり、ユーザーの用途や好みに応じて選択肢が豊富に用意されています。クラウンならではのエクステリアやインテリアにおける高級感、充実した装備、現在の相場感はコストパフォーマンスに優れると言えます。しかし中古車おいては年数も経過しているため、購入検討時には、見極めも必要になります。法人需要も多く信頼性の高い13代目クラウンは、多様な魅力で今後も輝き続ける1台になるでしょう。