「LEXUS(レクサス)IS F」(USE20)は、レクサスブランド初の本格スポーツセダンとして2007年に登場し、今なお多くのファンを魅了し続けています。5.0LのV8エンジンが生み出す圧倒的なパワーと、専用チューニングが施されたミッションやサスペンションによる卓越した走行性能は、他の「IS」シリーズとは一線を画す存在です。今回は、「IS F」にピックアップして開発背景やデザイン、エンジンなどこだわりのレーシングマインド、現在の中古車相場まで解説。印象に残った1台となった、「レクサスIS F」その魅力に迫っていきます。

当該記事は、職業柄延べ18,000台以上の運転経験のある筆者(えーがた)が、印象に残った1台をピックアップして振り返って執筆しています。
「レクサスIS F」 USE20とはどんなクルマなのか

「レクサスIS F」(USE20)は、トヨタの高級ブランド「レクサス」から2007年に発売された、スポーツセダンのフラッグシップモデルです。「レクサスIS(インテリジェントスポーツ)」シリーズをベースに、ハイパフォーマンスとラグジュアリー性を両立させた1台であり、日常での使いやすさとサーキット走行にも対応する高い走行性能を持っています。「レクサスIS F」は、富士スピードウェイに由来を持つ「レクサス」のプレミアムスポーツ「F」シリーズの第1号車としても知られています。専用開発5.0LのV型8気筒エンジンを初め、「IS」シリーズをベースとしながらも多岐にわたる専用設計部品を持ち、日本国内外のスポーツカーファンから高い評価を受けているモデルです。

開発の歴史と背景

「レクサスIS F」(USE20)の誕生を遡ると、初代「レクサスIS」国内モデル「ALTEZZA(アルテッツァ)」に「GS430」のV型8気筒エンジンを搭載した、コンセプトカー「IS430」に由来します。「IS430」の市販化は実現しなかったものの、このコンセプトカーは後の「IS F」に繋がっていく布石ともなりました。
「レクサスIS F 」の開発は、「BMW M3」や「C63 AMG」といった欧州の高性能セダンに対抗するために始まりました。レクサス初の高性能スポーツモデルを作り出すにあたり、「F」ブランドを新たに立ち上げ、日常走行からサーキットまでこなせるハイパフォーマンスセダンの誕生を目指しました。エンジンはヤマハとの共同開発で、そのポテンシャルを最大限に発揮できるよう、富士スピードウェイをはじめとする国内外のサーキットで徹底的な走りこみを実施、極めて高い信頼性とパワフルな走りが追求されています。このように「レクサスIS F」の誕生の背景には、レクサスブランドの世界的な「走りのイメージ」強化がありました。
装備バリエーションと新車価格

「LEXUS(レクサス)」ブランドのプレミアムスポーツとなる「IS F」。「レクサスIS」をベースに、423馬力を発生する5.0LのV型8気筒エンジン、トランスミッションを専用に新開発したほか、専用のサスペンション、鍛造19インチアルミホイール+前後異サイズタイヤを採用。
2ペダルスポーツトランスミッションとなる8-Speed SPDS(Sport Direct Shift)を組み合わせる。この世界初8速ATのスポーツダイレクトシフトは、LS460に搭載の8速ATをベースに電子制御技術によりオートマチックとマニュアルのメリットを両立させ、世界最速レベルわずか0.1秒のクイックな変速レスポンスを持つ。
インテリアは、ハイコントラストをテーマとし、白と黒を基調にアクセントブルーを配置するとともに、センターコンソールなどに専用加飾を採用。メーターの指針には青色LEDを採用したほか、スピードメーターは300km/hまで表示。専用チューニング14スピーカー+「マークレビンソン」プレミアムサラウンドサウンドシステムをオプション設定する。乗車定員4名で新車価格は、ベースグレードで766万円。
発売期間と年次改良

2007年12月〜年次改良経て、6年間以上にわたり製造販売され2014年5月に販売終了。年次改良では、サスペンションのセッティングやチューニングでの最適化、ショックアブソーバーの変更などが行われ、専用開発のトルセンLSDよる走行性能の向上も見られる。また、国内車両向けに「サーキットモード」が新設され、GPSによる位置確認機能により「サーキット」など利用可能エリアに入ると、スピードリミッターの作動速度が変更され(180km/h〜270km/h)スポーツ走行が可能になります。
他のレクサスISシリーズとの違い

「レクサスIS F」(USE20)は、他の「IS」シリーズと比べても異なる点が数多くあります。ベースとなっている「レクサスIS」は、「感動と快感の走り」をテーマにドライビングを愉しむための走りを追求したインテリジェントスポーツセダン、パワーユニットには、3.5L V型6気筒(318馬力)搭載の「IS350」と2.5L V型6気筒(215馬力)搭載の「IS250」の2タイプ。基本は後輪駆動(FR)、IS250は4WDモデルも設定。ミッションは、NAVI AI-SHIFT付の6速ATと組み合わされています。
最大の違いは5.0LのV型8気筒(423馬力)を搭載し、圧倒的なパフォーマンスを発揮することで、通常の「IS」シリーズとは一線を画しています。また、専用のエクステリアパーツや大型ブレーキ、スポーツサスペンション、そしてドライバーを支えるスポーツシートなど、専用設計の部品が多くサーキットでのスポーツ走行も可能としています。内外装のデザインも「IS F」専用のディテールが施されているため、佇まいや雰囲気にも特別感があります。普段使いの快適さと高い運動性能が両立していることが、他の「レクサスIS」シリーズにはない魅力となっています。
※ボディサイズ、全長4,575mm、全幅1,795mm、全高1,430mm
「レクサスIS F」 USE20は印象に残った1台

それまでの私の「レクサス」のイメージは、「LS」に代表されるような静粛性や快適性を重視したクルマです。同じ5.0LのV8でもエンジン音やノイズの類いほぼ皆無で、しなやかなで高級車らしい乗り心地がそのイメージです。「レクサスIS F」(USE20)は「IS」をベースとしながらもそのイメージを覆す1台です。
私は乗車する機会のあったこの時まで、恥ずかしながら「IS F」の存在を知りませんでした。しかし一目見て「IS」のようで「IS」ではない、ただのスポーティモデルらしかなる迫力のフォルム、そしてシートに座りエンジンをかけた瞬間、通常の「IS」とは別物だと確信するのです。
専用スポーツユニット「2UR-GSE型」5.0LのV型8気筒直噴エンジンは、最高出力423馬力を発生。特徴のある斜め4本出しのマフラーからは重厚感のある「V8」サウンドが響き、それまでの「レクサス」車のイメージとは一線を画すものでした。
通常の街乗り走行でも聞こえてくる「V8」(ドゥルルル!)迫力のある排気音と、高級車らしいインテリアとのコントラストは今までにない不思議な感覚。アクセルを踏み込んでの合流加速では、鋭いレーシングサウンドと共に強烈な加速も体感!またアクセルを戻すと(バババッ!)バウリング音がします。
8速AT(8-speed SPDS)の2ペダルスポーツトランスミッションは、パドルシフトでのシフトダウン時には、ブリッピングコントロールの採用によりエンジン回転と同期し、さらに変速時もクイックに反応。ダイレクトなアクセルレスポンスにも寄与しています。
また専用にチューンされたサスペンションは、サーキット走行も想定されており低扁平タイヤと共に硬めを想像させますが、街乗りも考慮されておりゴツゴツとした乗り心地の悪さはなく、程よく路面の状況を伝えてくれます。
一見して、およそ高級セダンのエクステリアからは想像し難い、極限まで性能を高めたレースカーマインドは、「レクサスIS F」(USE20)対するこだわりや本気度が伝わってきます!また見た目以上に、ハンドルを握って感じた強烈なインパクトは、「レクサスIS F」(USE20)を印象に残る1台にしてくれました。
「レクサスIS F」(USE20)の中古車相場

「レクサスIS F」(USE20)は、中古車市場において根強い人気を誇るスポーツセダンです。サーキットでの走行に重きを置いた設計など、実質の後継モデル「IS500」にはない魅力もあり人気のあるモデルです。V8エンジン搭載による走行性能や高い信頼性、ラグジュアリーな内外装が評価されており、中古車市場でも十分な存在感を示しています。代名詞とも言える、5.0LのV型8気筒エンジンの「2UR-GSE」を搭載する車両はもとより希少性が高く、エンジンのダウンサイジング化が進む中ではさらに希少性は増すでしょう。特に希少性と独自の魅力が中古車では比較的手軽に楽しめ、スポーツカー愛好家や高級車を求める層から注目されています。

「IS500」においては先日、特別仕様の限定車「“Climax Edition”(クライマックスエディション)」が発表され終売の動きとしても注目されています。
現在の中古車価格相場
「レクサスIS F」(USE20)の現在の中古車価格は、車両の状態や装備、年式によって大きく異なりますが、現在の中古車市場では150万円~750万円と幅広い相場となっています。これは車両の状態に大きな差があり、カスタマイズの有無やノーマル・低走行・無事故車となるとより高値になるのはもちろん、信頼性の高い年次改良後の後期モデルが人気でさらに高値の傾向にあるからです。

車格や走行性能から見ると、現在の中古車相場はまだ割安だと言う印象。程度の良い車両の下値はこれからも限定的だと言えます。
中古車選びのポイントや注意点

「レクサスIS F」(USE20)の中古車選びで重要なのは、年式・走行距離・修復歴や整備記録簿の有無、そして部品の交換履歴をしっかり確認することです。特にサーキット走行などが想定される場合は、エンジン・ミッションへの負担も大きく、前オーナーの使用状況やメンテナンス状態がコンディションに直結します。
「レクサスIS F」は高級車として造りも堅牢ですが、中古車となると1台1台状態も違うので状態を確認しましょう。例えば、エンジンの掛かり具合、エアコンの効きや各スイッチ類の動作確認、サンルーフ装着車であれば雨漏れの確認するのが大切です。可能であれば試乗させてもらいましょう。
また、修復歴があっても内容を確認すると軽微な場合もあります。価格だけで決めず、第三者機関の検査済みや保証付きの車両を選ぶなど、総合的な車両状態を見極めることが失敗しないポイントです。保証内容やアフターサービスの有無、信頼できる販売店かどうかも重視すると安心です。中古車は一台ごとに状態が異なるため、多くの情報を比較して慎重に選定するよう心がけましょう。

型式による持病は確認できていませんが、ヘッドライトの黄ばみやダッシュボードの割れなど経年の傷みは出てくるようです。
エクステリアデザインの特徴

「レクサスIS F」(USE20)は、標準の「IS」シリーズと比べて大胆なエクステリアデザインが特徴です。「IS」シリーズをベースとしながらも300km/hオーバーでも安定した走りを実現する、空力チューニングが施されています。前後ドア・トランク・ルーフパネルを除くほぼ全てが作り直されており、フロント周りは5.0LのV8エンジン搭載のため、オーバーハングを延長してボンネット形状も変更。冷却性能向上のため「F」のエンブレムが配置されたフロントフェンダーにはスリットを設置している。リヤ周りには専用設計のリヤスポイラー、レクサス「LFA」のエキゾーストをイメージしたとされる4本出しのマフラーを装備しています。足回りにはBBSとの共同開発、19インチ鍛造アルミホイールを採用。フィンタイプのデザインが特徴のアルミホイールは、ブレーキの排熱効率を高めるため左右で回転方向が指定されており、タイヤサイズも前後で異なります。(前225/後255)
※ボディサイズ、全長4,660mm、全幅1,815mm、全高1,415mm
インテリアの質感と快適性

「レクサスIS F」(USE20)のインテリアは、ラグジュアリー性とスポーティさを兼ね備えています。サイドサポートが大きめの「IS F」専用のスポーツシートを前後に設置、長距離運転でも快適性を保ちます。各部にカーボン調パネルを配置することで高級感と先進性を演出。スポーツドライビングのために太のステアリングやアルミペダルも採用されており、300km/hメーターも装備!また、レクサスらしい静粛性や装備の充実も抜かりなく、ナビゲーションシステムや高音質オーディオなど、快適な車内空間を実現しています。高性能セダンらしい特別なインテリア体験が味わえるのが大きな特徴です。
パワートレイン・走行性能

「レクサスIS F」(USE20)の最大の魅力は、5.0LのV型8気筒エンジンにあると言えます。トヨタ自動車とヤマハ発動機の共同開発となるエンジン「2UR-GSE」は、スポーツ仕様のエンジン型式「G」系では、大排気量5.0LのV8クラス初となったエンジンでもあります。この「2UR-GSE」は、最高出力423馬力(311kW)/6,600rpm、最大トルク505Nm(51.5kgm)/5,200rpmを発生します。電子制御8速スポーツダイレクトシフト(8-speed SPDS)との組み合わせにより0-100km/h加速は約5.1秒と、このクラス最高レベルの速さを誇りスポーツドライビング時にはV8ならではの重厚なサウンドが体感できます。この高性能エンジンは、スポーツカーとしての刺激とセダンとしての快適さを両立させ、「レクサスIS F」(USE20)を唯一無二の存在へと押し上げています。

レーシングエンジンに近い鋭い吹け上がりやエンジンサウンド!最高速度は305km/h(スピードリミッター日本国内向け180km/h、国内以外270km/h)
走行性能を支えるトランスミッション

「レクサスIS F」(USE20)の走行性能を高める要となるのが、優れたトランスミッションです。世界初の8-Speed Sport Direct Shift(8-speed SPDS)は、「LS460」に搭載の8速ATをベースに電子制御技術によりオートマチックとマニュアルのメリットを両立させた、2ペダルスポーツトランスミッション。M(マニュアル)ポジションでは、世界最速レベルの変速レスポンスを実現するとともに、エンジンとトランスミッションを直結状態とすることで、ダイレクトなアクセルレスポンスを実現。パドルシフトも装備されており、ドライバーの意思を素早く反映。街乗りからスポーツドライブまで、状況に応じて最適なギア選択ができるのが大きな特徴です。エンジンの性能を余すことなく引き出し、快適かつ刺激的なドライビング体験を提供します。
サスペンションとシャシーのこだわり

「レクサスIS F」(USE20)は、そのスポーツ性能を最大限に引き出すため専用チューンのサスペンションと高剛性シャシーを装備しています。フロントはダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクサスペンションを採用し、しなやかさと力強さを両立。サーキット走行も想定した軽量化や剛性アップが施され、路面追従性やコーナリング時の安定感が格段に向上しています。さらに、専用スタビライザーやショックアブソーバーも組み合わされており、日常走行はもちろん激しいスポーツ走行時にも優れた乗り心地と安心感を感じることができる設計となっています。
俊敏なハンドリングの秘密
「レクサスIS F」(USE20)が実現する俊敏なハンドリングには、緻密な設計思想が息づいています。FR(フロントエンジン・リアドライブ)のバランスに優れたレイアウトと、車体各部の重量バランスにもこだわり、ドライバーの意図通りにクイックに反応する操舵感はスポーツモデルならではです。また、大径タイヤの採用や専用設計のサスペンション搭載により、高速域でも安定した挙動を実現。狙ったラインをトレースしやすく、ワインディングからサーキットまで幅広いシーンで思い通りのドライビングが楽しめます。
ブレーキ性能と安全装備
「レクサスIS F」(USE20)のブレーキシステムは、イタリアのブレーキメーカー「ブレンボ」との共同開発、放熱効果の高いスパイラルフィン式のローター、フロント対向6ポッド/リヤ対向2ポッドキャリパーを装備、強力なエンジンシステムに対応。この大径ブレーキディスクと対向ピストンキャリパーが前後ともに採用され、高い制動力・耐フェード性を実現し、サーキットなどのスポーツ走行にも対応する高性能仕様となっています。
「レクサスIS F」ドライバーズレビューとオーナー評価
「レクサスIS F」(USE20)は、多くの自動車ファンやオーナーから高い評価を得ています。そのパフォーマンスや日常使用での扱いやすさが支持されており、ドライバーズカーとしての魅力を持っています。特にV8エンジンの圧倒的な加速感や、スポーティな走行性能について好意的なレビューが目立ちます。オーナーたちは、実用的なセダンに本格的なスポーツ性が融合している点や、専用装備の特別感に満足しているようです。また、長距離走行時でも疲れにくいといった声や、コストパフォーマンスに優れる点も好評を得ています。一方で、ランニングコストや燃費に対する指摘も見受けられ、使用シーンによる評価の違いも存在しています。
乗り心地・静粛性の評価
「レクサスIS F」(USE20)は、スポーツモデルでありながら優れた乗り心地と高い静粛性を両立しています。専用設計のサスペンションにより、一般道でもしなやかで安定感のある乗り味を提供し、長距離ドライブでも疲れにくいとオーナーから好評です。また、車内の遮音対策が徹底されており、エンジン音やロードノイズが最小限に抑えられています。一方で、V8エンジンならではの重低音サウンドが程良く響き、ドライビングを楽しむことも可能です。スポーツセダンとしてのダイレクトなハンドリングと、快適性の高さを両立している点が、「レクサスIS F」(USE20)の大きな特徴となっています。
ライバル車種との比較
「レクサスIS F」(USE20)は、日本の高級スポーツセダン市場において独自の存在感を放っています。主なライバル車種としては、「BMW M3」や「C63 AMG」「アウディS4」などが挙げられます。これらの欧州製スポーツセダンと比較すると、「IS F」は5リッターV8エンジンと信頼性の高さ、上質なインテリアが特徴です。走行性能ではドイツ勢に一歩譲る部分もありますが、維持費や中古価格、所有満足度で競争力を発揮します。スポーツ性能を求めつつも、国産車ならではの安心感や品質を重視する方には、「レクサスIS F」(USE20)は非常に魅力的な選択肢となっています。
維持費や消耗品の目安
「レクサスIS F」(USE20)の維持費は、高性能車の中では比較的抑えられていると言えます。エンジンオイルやブレーキパッド、タイヤなどの消耗品は、スポーツ走行を行う場合は早めの交換が必要ですが、通常使用では1年もしくは1万キロごとが目安です。また、ハイオクガソリン指定のため燃料代はやや高くなりますが、「BMW M3」や「C63 AMG」といった欧州勢と比べると、日本国内での部品調達が容易な分、ランニングコストは低めです。自動車税や保険料は排気量や車両価格に応じてやや高額ですが、これらを含めても信頼性の高さがトータルコストを抑えるポイントになっています。
故障しやすいポイントと対策
「レクサスIS F」(USE20)はトヨタ品質が活かされており、故障報告は比較的少なめです。しかし年数や走行距離により、ラジエーターやウォーターポンプ、ブレーキ周りの劣化が指摘されることがあります。特に「V8」エンジンの冷却系統はしっかりと点検・メンテナンスすることが重要です。また、経年劣化によるゴムブッシュやエンジンマウントの交換も定期的にチェックしましょう。純正部品を使用したメンテナンスや、信頼できる整備工場での点検を怠らなければ、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
カスタム・チューニングの楽しみ方
「レクサスIS F」(USE20)は、ノーマルでも高いポテンシャルを持ちながら、カスタム・チューニングの素材としても人気があります。エアロパーツやホイールの交換はもちろん、マフラーやECUチューニングでさらなる快音やパフォーマンスアップも期待できます。足回りのリフレッシュやブレーキ強化も走行性能の向上に効果的です。また、インテリアへのカスタムで上質感を高めるオーナーも増えています。メーカー純正オプションやアフターパーツが豊富なので、個性的な一台に仕上げることができるのも「レクサスIS F」(USE20)の大きな魅力です。
まとめ
「レクサスIS F」(USE20)は、レクサスのプレミアムスポーツ「F」シリーズの第1号車として誕生し、多くのファンを惹きつけてきました。5.0LのV8エンジンが醸し出す圧巻のパワーと重厚な加速感、そして卓越した走行性能は今なお色あせることがありません。外観のスポーティな造形美や上質かつ機能的なインテリア、俊敏なハンドリングも大きな魅力です。高いパフォーマンスを比較的手軽に楽しめるため中古車市場でも人気です。環境負荷の問題が取り沙汰され、エンジンのダウンサイジング化や電動化が進む中、大排気量である5.0LのV8エンジンの希少性も増しつつあります。「レクサスIS F」(USE20)は、日常からサーキットまで楽しめる魅力度の高いスポーツセダンであり、今後もファンを惹きつけ輝き続ける1台になるでしょう。