4代目「LEXUS(レクサス)LS」(40系)は、日本市場でのレクサスブランド展開と共に2006年に登場、レクサスブランドのフラグシップセダンとして、デザイン・装備・走行性能のすべてにおいて大きな進化を遂げ法人・個人問わず幅広い層に支持されました。歴代で継承される「V8」エンジンの進化に加えて、ハイブリッドもラインナップ、専用チューニングが施された、ミッションやサスペンションによる卓越した走行性能や快適性は、他の「レクサス」シリーズとは一線を画す存在です。今回は「レクサスLS(40系)」にピックアップし、その誕生の背景や開発コンセプト、存在感を放つエクステリア、贅沢なインテリア、グレードの違いや現在では激安と言われる中古車相場まで解説。印象に残った1台となった、4代目「レクサスLS(40系)」その魅力に迫っていきます。

当該記事は、職業柄延べ18,000台以上の運転経験のある筆者(えーがた)が、印象に残った1台をピックアップして振り返って執筆しています。
4代目レクサスLS40系はどんなクルマなのか

4代目「レクサスLS(40系)」は、2006年9月に発売したトヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」の最高級セダンです。歴代「LS」の伝統を受け継ぎつつ、先進安全装備や新世代パワートレインを搭載し、大きく進化しています。また「ハイブリット」やホイールベースを延長したロングモデルの設定、ロングモデルは、後席をより重視した装備や最上級の快適性を誇ります。
メインバリエーションとして、V型8気筒4.6Lエンジンを搭載した標準モデル「LS460」/ロングモデル「LS460L」と、V型8気筒5Lエンジンと高出力モーターを搭載したハイブリッドモデル「LS600h」/ロングモデル「LS600hL」をラインアップ。
日本市場でのレクサスブランド展開の経緯と背景

日本国内では、「レクサスLS」の初代から3代目モデルまでの正規販売はなく、トヨタブランドの「セルシオ」として発売されていた経緯があります。これは1989年のレクサスブランド設立時、日本では根強い輸入車人気があり、これは高級車市場でも例外なく欧州車の人気が非常に高かった背景があります。
このようなユーザーとのニーズの違いなどから、国内でのレクサスブランドの展開はなくトヨタブランドから別の日本名で発売されていました。その後のレクサスブランドの認知定着やユーザーニーズの変化により、2005年に日本でもレクサスブランドの展開が始まりました。
開発コンセプト
LEXUS(レクサス)ブランドのフラッグシップセダンとなる「LS(Luxury Sedan)」40系、 トヨタブランドで販売されていた初代「セルシオ」から数えて4代目となり、日本市場に初導入となったモデルでもあります。レクサスブランドの理念である「高級の本質」を追求し、ときめきとやすらぎに満ちた時間を提供するために、乗る人の心に響くクルマづくりを念頭に開発されました。
グレード展開と新車価格
4代目「レクサスLS(40系)」は、2006年9月に発売。メインバリエーションとして、4.6L V型8気筒エンジンを搭載した標準モデル「LS460」をラインナップ。
当初のグレード展開は、ベーシックモデルに、 ドライビング性を重視した「バージョンS」、後席乗員や快適性を重視した「バージョンU」を設定。それぞれに本革を施した豪華な内装となる「Iパッケージ」を用意する。バージョンSは専用サスペンション&チューニングに19インチホイール、大径化した高性能ブレーキ、本革シートなどを、バージョンUは後席にパワーシート、サンシェード、クールボックス、空調・オーディオなどのコントロール機能などを装備する。
エコカー需要の高まりを受け、V8・5.0Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載した「LS600h(標準ボディ)」/「LS600hL(ロングホイールベース仕様)」を新設定。新車価格は、770〜1510万円でした。
発売期間と年次改良
4代目「レクサスLS(40系)」は、2006年9月から年次改良を経て、約11年間の長きにわたり製造販売され2017年10月に販売終了。この間には、ハイブリッドモデルや4WD仕様の追加、「LS460(ガソリン)」「LS600h(ハイブリッド)」をメインバリエーションとした多彩なグレードや仕様を展開。「LS460L」などボディ延長(120mm)したロングホイールベース仕様の追加。4名定員とした「後席セパレートシートパッケージ」も用意し、ショーファードリブンとしての需要にも応えています。また2012年には、主要構成部品の約半数3,000点を変更するなど、フルモデルチェンジに近い大幅な設計変更がされました。
4代目レクサスLS40系の人気のおすすめグレード
4代目「レクサスLS(40系)」には、メインバリエーションとして、V型8気筒4.6Lエンジンを搭載した標準モデル「LS460」/ロングモデル「LS460L」と、V型8気筒5Lエンジンと高出力モーターを搭載したハイブリッドモデル「LS600h」/ロングモデル「LS600hL」をベースグレードとしてラインアップする。ここでは、各グレードの違いや、用途に合わせたおすすめグレードを詳しく解説していきます。
各グレードの装備差
4代目「レクサスLS(40系)」後期型では、ベースグレードから本木目/バンブー+本革ステアリング(ヒーター付)装備の「バージョンC」、加えてセミアニリン本革シート、クッション長可変シート、アルカンターラルーフを備えた「バージョンC Iパッケージ」、後席乗員や快適性を重視した「バージョンL」、専用の内外装デザインが与えられたスポーティーな「Fスポーツ」、後席パワーシートにリヤシートリラクゼーションシステムを装備する「エグゼクティブパッケージ」(ロングモデルのみに設定)も選択可能です。
人気のおすすめグレード

2012年10月のマイナーチェンジ後、改良モデル(後期型)の評価が高く人気があります。エクステリアでは、レクサスの新しいアイコンとなる「スピンドルグリル」の採用をはじめ、フロントフェイスを一新。リヤにもスピンドル形状を取り入れるなど、「LEXUS」のフラッグシップにふさわしい存在感と、個性を備えたスタイリングとしている。インテリアでは、インストルメントパネルを一新して水平基調とし、「LS」本来の品格とモダンなテイストが共存するデザインとしたほか、操作系の配置を見直し、機能性を大幅に向上。
ベースグレードでも豪華装備の高い満足度でおすすめの「レクサスLS(40系)」ですが、中古車では価格差も少なくて選べる「バージョンC Iパッケージ」など贅沢装備の上位グレード、後席の快適性を追求した「バージョンL」、ショーファードリブン仕様の「エグゼクティブパッケージ」もおすすめです。

またドライバーズカーとしてスポーティーな走りも楽しめる「Fスポーツ」は、専用の内外装デザインが与えられるほか、吸気音を増幅する「サウンドジェネレーター」を装備、中〜高回転域で官能的なエンジン音を演出。専用チューニングを施したトランスミッション、サスペンションや、ブレンボ製高性能ブレーキ、19インチ鍛造アルミホイールなどを装備。さらにLS 600h Fスポーツにはアクティブスタビライザーを、LS460 FスポーツにはトルセンLSDを採用。
4代目レクサスLS40系は印象に残った1台

それまでの私の「レクサスLS」のイメージは、歴代モデルからブランドイメージを牽引する「レクサス」の象徴であり、最高級セダンを連想させる代表格です。4代目「レクサスLS(40系)」は、「ハイブリッド」モデルである「LS600h」のラインナップにより、そのイメージを更に超えてきた1台です。
「セルシオ」の面影を持ちつつ、ロング仕様では5mを優に超える全長で、フラッグシップセダンに相応しい堂々としたエクステリアが印象的。
その他「ハイブリッド」モデルでは、LED式の3眼一体型プロジェクターヘッドライト、ブルーを基調とする「HYBRID」や「LS600h」などのエンブレムが、このクルマの秘める高性能さや更なる進化を感じさせてくれます。

そして分厚いドアを開け乗り込むと、白と黒のハイコントラスト印象的なインテリア、ステアリングにはレクサスマークが配され高級感を演出。ドアを閉めた瞬間、外の喧騒は遮断され「LS」の遮音性の高さを窺わせます。
「LS600h」のパワーユニットには、2UR-FSE型5.0L V型8気筒DOHCエンジン+モーターを備えシステム合計出力445馬力を発生。ハイパワーを受け止めるため駆動方式には、フルタイムAWDを組み合わせる。このハイブリッドシステムは、2.2tを超える車重にもかかわらずAWDの恩恵も受けて、0-100km/h加速が5.5秒のパフォーマンスを見せ、6.0Lエンジンに匹敵するパフォーマンスを持っているとして、600の数字が与えられています。
そしてイグニッションON、タコメーターがゼロ指針と不思議な光景が見れます。発進時は、EV走行とまた抜きん出た静粛性に伴って、ほぼ無音の中で極めて滑らかにスタート、しかし一度アクセルを踏めば「V8」が目を覚まし、音を抑えながらも「V8」サウンドを響かせてくれます。また俊足ながら極めて滑らかに加速し、アクセルを踏めば踏むほどに制限なく溢れ出るパワーを体感することができます。
前後マルチリンク式エアサスペンションは、大柄なボディーを支えるやや硬めの印象ですが、実に安定したフラグシップセダンにふさわしい堂々とした優雅な乗り心地です。
「ハイブリッド」モデルである「LS600h」は、贅沢な仕様によりショーファードリブンとしてはもちろん、多彩なグレード展開によりドライバーズカーとしてハンドルを握る楽しみもあります。
「レクサス」の象徴であり、フラグシップとして技術のすいを集めた有り余る動力性能、贅沢装備による極めて優雅な走りと乗り心地は、4代目「レクサスLS(40系)」を印象に残る1台にしてくれました。
フロント/リヤガラスが遮音性タイプ、ドアガラスが2枚合わせと遮音性が高く静粛性に優れています。
4代目レクサスLS40系の中古車相場

4代目「レクサスLS(40系)」は、中古車市場において根強い人気を誇るフラグシップセダンです。歴代で継承されてきた「V8」エンジンの搭載は、4代目限りとなり「V8」エンジン搭載による走行性能や高い信頼性は、中古車市場でも十分な存在感を示しています。またフラグシップセダンならではの魅力が中古車では比較的手軽に楽しめ、セダン愛好家や高級車を求める層から注目されています。
現在の中古車価格
「レクサスLS(40系)」の現在の中古車価格は、車両の状態や装備、年式によって大きく異なりますが、現在の中古車市場では40万円~500万円と幅広い相場となっています。これは販売期間が11年以上と車両の状態に大きな差があり、カスタマイズの有無やノーマル・低走行・無事故車となるとより高値になるのはもちろん、信頼性の高い年次改良後の後期モデルが人気でさらに高値の傾向にあるからです。
中古車選びのポイントや注意点

「レクサスLS」の中古車選びで重要なのは、年式・走行距離・修復歴や整備記録簿の有無、そして部品の交換履歴をしっかり確認することです。特にハイブリッド車では補機バッテリーの他、ハイブリッドバッテリーの状態確認が不可欠です。
「レクサスLS」は高級車として造りも堅牢ですが、中古車となると1台1台状態も違うので状態を確認しましょう。例えば、エンジンの掛かり具合、エアコンの効きや各スイッチ類の動作確認、サンルーフ装着車であれば雨漏れの確認するのが大切です。可能であれば試乗させてもらいましょう。
また、修復歴があっても内容を確認すると軽微な場合もあります。価格だけで決めず、第三者機関の検査済みや保証付きの車両を選ぶなど、総合的な車両状態を見極めることが失敗しないポイントです。保証内容やアフターサービスの有無、信頼できる販売店かどうかも重視すると安心です。中古車は一台ごとに状態が異なるため、多くの情報を比較して慎重に選定するよう心がけましょう。
4代目レクサスLSのエクステリアデザイン

4代目「レクサスLS40系」のエクステリアデザインは、レクサスのフラグシップセダンとしての威厳を際立たせる要素です。LS専用の新プラットフォームを使い全長や全幅が大きく設定されています。標準モデルとホイールベースを延長したロングモデルがあり、流麗なラインが特徴になっています。また専用デザインを持つスポーツモデルなど、高級感を両立させるための工夫が採用されています。
ボディーサイズ
ボディーサイズは、全長5,030mm(ロングボディー仕様5,190mm)×全幅1,875mm×全高1,465mm、ホイールベースは2,970mm(ロングボディー仕様3,090mm)と後席の足元スペースや広々とした室内空間を実現しています。
フロントマスクの特徴

ハイブリッド車専用デザイン・装備として、LEXUSハイブリッドを象徴する深みのあるブルーをエンブレムをあしらい、世界初のLEDを光源とする専用意匠の3眼一体型プロジェクターヘッドランプ(ロービーム)を備えた。

2009年10月〜中期型では、フロントグリル・バンパー、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプ、リアバンパーや18インチアルミホイールのデザインを変更している。また、サイドターンランプ付ドアミラーを装備する。

2012年10月〜後期型のエクステリアでは、レクサスの新たなデザインアイコン「スピンドルグリル」を採用をはじめ、フロントフェイスを一新。リヤにもスピンドル形状を取り入れるなど、LEXUSフラッグシップにふさわしい存在感と、個性を備えたスタイリングとしている。
サイドシルエットと流れるスタイル
4代目「レクサスLS」のサイドシルエットは、流れるようなルーフラインと伸びやかなボディラインが特徴です。サイドからテールランプへと続く造り込まれた造形が、「レクサス」ならではの堂々とした佇まいを強調し、軽やかさと重厚感を絶妙にバランスさせたデザインとなっています。また、サイドモールディングにも上質な加飾が施され、高級車としての品格を持たせています。全体として流麗で空力性能にも配慮された現代的なサイドビューを実現しています。
リヤビューとテールランプのデザイン

4代目「レクサスLS(40系)」のリアビューは、安定感を感じさせるワイドなデザインと、バンパーマフラーの一体化でスポーティな印象を与えるのが魅力です。「前期、中期、後期型」で異なるデザインの特徴的なテールランプは横長シェイプを採用し、LEDテールランプが装備されることで、夜間の被視認性と独自性を兼ね備えてより現代的な印象が強調されます。細部までこだわり抜かれたリアデザインが「LS」の存在感を一層際立たせています。
インテリアと装備の魅力

2012年10月〜後期型インテリアでは、インストルメントパネルを一新して水平基調とし、12.3インチワイドディスプレイの大画面に変更、自発光指針のアナログ時計も搭載。LS本来の品格とモダンなテイストが共存するデザインとしたほか、操作系の配置を見直し、機能性を大幅に向上。
高級感あふれるインテリア

室内には本物志向の素材が随所に採用されており、ドライバーと乗員に極上のくつろぎ空間を提供します。4代目「レクサスLS」は、本木目を使用したパネルやプレミアムレザー、上質なファブリックなど高級感漂う素材で統一され、気品あるインテリアを実現しています。さらに、隙のない仕上がりや細部への徹底したこだわりは、長時間のドライブでも特別な気分が持続します。
メーターとインパネ周辺のデザイン

メーター周りは、視認性と美しさを兼ね備えています。インパネ周辺のデザインは、先進性と直感的な操作性が両立されており、運転中でも必要な情報が一目で分かるよう工夫されています。「レクサスLS(40系)」には、歴代の継承となる「オプティトロンメーター」を搭載。また「ファイングラフィックメーター」をオプション設定(中期型)このように、先進のテクノロジーがさりげなく演出されています。
シートアレンジと快適性

4代目「レクサスLS(40系)」は、広々とした室内空間と多彩なシートアレンジが魅力です。後席のリクライニング機能や電動シート調整、快適なシートヒーターなどが用意されており、上級モデルではベンチレーション機能も装備されています。これらの快適装備により、長時間の移動でも乗員がストレスなく過ごせるよう配慮されています。さらにラゲッジスペースも広く、実用性を損なうことはありません。
オーディオ&ナビゲーションシステム

4代目「レクサスLS(40系)」には、高性能なオーディオとナビゲーションシステムが搭載されています。CDやDVD、Bluetooth接続に対応し、クリアなサウンドが楽しめるプレミアムサウンドシステムも一部グレードで選択可能です。ナビゲーションは大画面ディスプレイを採用し、地図表示やリアルタイム交通情報表示など多機能性が魅力となっています。
快適装備と便利機能

上位グレードでは4人乗り仕様「後席セパレートシートパッケージ」をベースに、本木目と本革の格納式テーブルを採用した、後席大型センターコンソールや天井付9インチの高精細ディスプレイを採用、「リヤエンターテイメントシステム」を装備する。5人乗り仕様は前席センターコンソール後部に9インチの高精細ディスプレイを装備した「リヤエンターテイメントシステム」を標準装備する。これにより後席の快適性を重視した仕様になっています。
安全装備の充実ポイント

急制動時にストップランプが点滅する緊急ブレーキシグナルや、一部モデルにプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)を標準装備し安全性を向上。(初期型)
安全性能では、むち打ち障害軽減に寄与するアクティブヘッドレストを全車に標準装備したほか、車線を逸脱した場合に注意喚起やステアリング操作を支援するレーンキーピングアシストを従来のLS460/LS460Lに加え、LS600hやLS600hLにも設定。(中期型)(後期型)
パワートレインと走行性能

エンジンは、初代から継承されてきた「1UZ-FE(4.0L)/3UZ-FE(4.3L)」から全面刷新された「1UR-FSE型」を搭載、またエコカー需要から「ハイブリッド」も追加されました。
エンジンバリエーション(ガソリン/ハイブリッド)
LEXUS(レクサス)ブランドのフラッグシップセダン「LS」。「LS460」は、V型8気筒4.6Lガソリンエンジンを搭載し、D-4S(筒内直接噴射・ポート噴射併用)、電動連続可変バルブタイミング機構(VVT-iE)を採用し、最高出力385馬力を発生。「LS600h」/「LS600hL」(h=ハイブリッド、L=ロングホイールベース)は、新開発のV型8気筒5Lエンジン(394馬力)と高出力モーター(224馬力)を搭載し、新開発のフルタイムAWDシステムと組み合わせた世界初のハイブリッドシステムを採用した。6L車に匹敵する動力性能としながら、減速時における4輪回生ブレーキによるエネルギー回収により、ガソリン消費を抑えCO2の削減を実現しています。
走行性能を支えるトランスミッション

4代目「レクサスLS」(LS460)のミッションは、量産車では世界初のシーケンシャルシフト付き8速オートマチック(8Super ECT)と、ハイブリッド専用電気式無段変速機を搭載。「ハイブリッド」では、8速ATと同じ大きさのミッションケース内に、ジェネレーター、動力分割機構、駆動用モーター、2段変速式リダクション機構をまとめて搭載しています。
駆動方式の特徴
4代目「レクサスLS」は、いずれもFR(フロントエンジン・リヤドライブ)を基本とし、FRならではの回頭性や走行安定性を発揮します。一部モデルではAWD設定も存在し、路面状況や用途に応じた選択肢も魅力です。FRは前後重量配分に優れ、操縦安定性とドライバーの思い通りの走りが堪能できるため、スポーツドライビングにも適しています。また、AWDモデルは雪道や悪路でも安心して走行できる点がポイントです。これらの駆動方式は、シリーズ全体の走行性能と多目的性を底上げする要素となっています。
足回りとサスペンション設計
前後アルミニウム合金製のマルチリンク式エアサスペンションで構成されており、車高を一定に保つ「オートレベリング機能」を持つ、路面からの入力を適切に吸収しながらも、スポーティでしっかりとした乗り味を提供します。高級車らしいしなやかさはもちろん、より高い走行性能を実現するためのスポーツモードの設定、前後の重量配分や足回りのチューニングが施されており、コーナーでの安定性とタイヤの接地性の高さが感じられます。これらの足回り設計が、シリーズ全体の走行性能を支えています。
4代目レクサスLSの口コミやユーザー評価
4代目「レクサスLS」は、優れた走行性能や快適な乗り心地などで、多くのユーザーから評価されています。燃費や維持費のバランス、細部まで配慮されたインテリアなど、長距離の利用にも適していると好評です。ライバル車種との比較でも、「レクサス」特有の質感や静粛性が際立っているという意見が多く見受けられます。
購入ユーザーの口コミ
4代目「レクサスLS」を実際に購入したユーザーからは、高級感がありながら扱いやすいサイズ感、安定した走行性能・静粛性や燃費性能など、好意的な口コミが多く見られます。内装の質に関しても、さすがクラウンとの声が多く、後部座席の広さも家族層から好評です。一方で、純正ナビがやや古い、維持費がやや高めといった指摘も一部で見受けられますが、全体的には高評価が目立ちます。
実際の燃費と維持費
4代目「レクサスLS」の燃費はリッター7~8km前後、維持費については、一般的なセダンと比べてやや高めですが、静粛性や走行性能を重視する人にとっては納得できる範囲と言えるでしょう。定期的なメンテナンスや保険料などもしっかり考慮されており、トータルコストのバランス評価も高いです。
満足度と不満点
「レクサス」のオーナー満足度は非常に高く、「高品質な内外装」「滑らかな乗り心地」、また「信頼性の高さ」が大きな強みとされています。ただし、一部からは「燃費や税金など維持費の負担感」「純正装備の古さ」など、改善を求める声も挙がっています。それでも「LS」ならではのプレミアム感や快適性は、多くのユーザーの期待を超えていると言えるでしょう。
まとめ
4代目「レクサスLS(40系)」は、レクサスのフラグシップセダンとしてユーザーに高い快適性を提供し、更にハンドルを握る楽しみを持たせてくれる一台です。歴代モデルと比較しても、従来の「V8」に加え「ハイブリッド」の追加、V8エンジン+モーターが醸し出す圧巻のパワーと重厚な加速感、そして卓越した走行性能は今なお色あせることがありません。またドライビング性の重視、後席乗員や快適性の重視や本革を施した豪華な内装など各バージョンやモデルごとに異なる魅力があり、ユーザーの用途や好みに応じて選択肢が豊富に用意されています。「LS」は、その高いパフォーマンスを比較的手軽に楽しめるため中古車市場でも人気です。しかし中古車おいては年数も経過しているため、購入検討時には、見極めも必要になります。環境負荷の問題が取り沙汰され、エンジンのダウンサイジング化や電動化が進む中、大排気量である「V8」エンジンの希少性も増しつつあります。「レクサスLS(40系)」は、日常のドライブにおいても優雅な時間を提供し、走りも楽しめる魅力度の高いフラッグシップセダンであり、その多様な魅力で今後も輝き続ける1台になるでしょう。