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【11代目カローラ160系】生産終了アクシオ&フィールダーの魅力!中古車相場まで解説

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トヨタ「カローラ(COROLLA)」は伝統を受け継ぎ、日本の小型乗用車市場を60年近く牽引してきた代表的なブランドです。その中でも11代目となる「カローラ160系」は、セダンの「AXIO(アクシオ)」ステーションワゴンの「FIELDER(フィールダー)」のラインナップを持ち、発売から13年以上にわたるロングセラーで個人・法人、教習車まで幅広い用途で活躍!現在では希少になった、5ナンバー枠のボディーやマニュアル車の設定など、随所に際立つ魅力が詰まっています。今回は「カローラ160系」にピックアップし、「アクシオ」「フィールダー」それぞれの魅力、進化するエクステリア、機能性を追求したインテリア、グレードの違い、中古車相場まで解説。輝き続ける1台!11代目「カローラ160系」その魅力に迫っていきます。

筆者
筆者

当該記事は、職業柄延べ18,000台以上の運転経験のある筆者(えーがた)が、印象に残った1台をピックアップして振り返って執筆しています。

11代目カローラ160系とはどんなクルマなのか

日本国内向けモデルとして、通算11代目となる「カローラ160系」は、2012年5月発売。先代から継続される2代目となるセダンの「アクシオ」、3代目となるステーションワゴンの「フィールダー」で構成され、後に「ハイブリッド」モデルも追加。クラストップレベルのJC08モード走行燃費33.0km/Lを実現させています。

キャッチコピーは「コレカラカローラ」ボディーの大型化が進む中、「カローラ」の原点に戻り「大人4人が、安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」をテーマに全てを見直し、日本の市場環境にベストフィットするコンパクト車として開発。これにより国内向けモデルとしてプラットフォームが変更され、全長を50mm(フィールダーは60mm)短くしています。

世代を重ねた伝統のブランドとして、5ナンバー枠である小型乗用車の使い勝手を維持しつつ、希少な5MT設定や教習車向けの仕様まで用意された点が特徴です。「カローラ160系」は、12代目「カローラ210系」が3ナンバー化されたことで、2019年のセダン・ワゴン登場後も継続販売され、発売から13年以上が経過する、ロングセラーモデルとなっています。

グレード展開と新車価格

11代目「カローラ160系」当初のグレード展開は、セダン「カローラアクシオ」に、標準グレードの「X」と上級の「G」。加え1.3L専用「Gエディション」1.5L専用「ラグゼール(LUXEL)」を用意。1.5Lハイブリッドシステムを搭載した「ハイブリッド(HYBRID)」「ハイブリッドG(HYBRID G)」を追加でラインナップ。

ステーションワゴンの「カローラフィールダー」には、標準グレード「1.5X」と上級「1.8S」。加えプライバシーガラスなどがついた「1.5G」、フロントスポイラー&サイドマッドガード、スポーツシートを装備する「エアロツアラー(AEROTOURER)」(1.5G、1.8Sに設定)を用意。1.5Lハイブリッドシステムを搭載した「ハイブリッド(HYBRID)」「ハイブリッドG(HYBRID G)」「ハイブリッドG エアロツアラー(HYBRID G AEROTOURER)」を追加でラインナップ。新車価格はアクシオで139万5千円〜、フィールダーが153万2千円〜でした。

さらに、黒を基調にアクセントとして白を配したスタイリッシュな内装などで好評の特別仕様車「ハイブリッドG エアロツアラー・ダブルバイビー」を設定。

発売期間と年次改良

11代目「カローラ160系」は2012年5月に販売開始され、2025年現在も年次改良を経て、13年以上のロングセラーとなっています。この期間中の年次改良では、グレードの見直しや安全性能の向上、また内外装でイメージを変えるマイナーチェンジが実施され、ユーザーのニーズに応える進化を遂げました。現行モデルとして部品供給や整備ノウハウが豊富で、中古車市場でも独自のポジションで人気を維持している1台です。2025年2月にはアクシオ・フィールダー・教習車を同年10月末をもって生産を終了するとアナウンスがあり、その歴史に幕を閉じます。

11代目カローラ160系の魅力と人気の秘密

トヨタカローラは1966年の誕生以来、歴代からの高い実用性と信頼性によって支持され受け継がれてきた伝統のブランドです。11代目となる「カローラ160系」は、「カローラ」シリーズのうち、日本の道路・交通事情に特化した車種として登場した小型自動車(5ナンバー枠)であることや、高い耐久性が評価されて、個人需要のみならず、歴代モデル同様に法人需要が多いことも特徴です。更に「ハイブリッド」モデル追加でのニーズの拡大。新コンセプト「ビッグスペースコンパクト」の採用により、ボディーサイズのコンパクト化が行われ、小回りのきくコンパクトなボディーとしつつ(最小回転半径4.9m)、ゆったりと過ごせる快適な室内空間を実現。さらに「フィールダー」は、ラゲッジスペースを拡大するなど、ワゴンならではの使い勝手を高めています。日本国内では、新車購入可能な唯一の5ナンバーサイズのステーションワゴンなど、法人を中心とするニーズに応えたラインナップ(5速マニュアルの設定)が魅力で、保守層にも人気が高いモデルとなっています。

11代目カローラ160系はロングセラー輝き続ける1台

11代目トヨタカローラの外観

11代目「カローラ160系」は乗用車の3ナンバーへの大型化が進む中、現行モデルとして希少になった5ナンバー枠のセダン・ステーションワゴンです。プラットフォームの変更により、先代「カローラ140系」に比べボディーを短縮しているにもかかわらず、車内の居住性や荷室の容量を向上など利便性が高いこともポイントです。

11代目トヨタカローラのメーター周り

パワートレインには、1.5L直列4気筒エンジン+モーターの「ハイブリッド」モデルを新設定。1.3L/1.5LのガソリンエンジンにCVTの組み合わせのほか、1.5Lにフルタイム4WDの設定。FF(フロントエンジン・フロントドライブ)に希少な5MT仕様があるのも「160系」の特徴です。特に熟成された「THSⅡ」のハイブリッドシステムは、信頼性も高く走りも軽快で滑らかな印象。突出した性能や派手さはありませんが、コンパクトボディーで取り回しも良く、運転のしやすさも抜群です!

「カローラ160系」は登場から13年以上のロングセラーを誇り、基本コンポーネントは守りつつ進化し続けています。エクステリアでは、2015年4月に行われたマイナーチェンジでフロントバンパーのロアグリルを拡大、アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾により、左右への広がりを強調したデザインでイメージを一新。リヤコンビネーションランプのデザイン変更とリヤバンパーの形状も変更しています。

このほかにも、高熱効率・低燃費の1.5L新開発エンジン「2NR-FKE型」の採用、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」装備による安全性の向上など、11代目「カローラ160系」はロングセラー輝き続ける1台として、今もなお進化し続けています!

11代目カローラ160系の中古車相場

「カローラ160系」は、歴代モデルで受け継がれてきた信頼性や、5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディー、5MT車の設定など独自の魅力で、中古車市場でも高い評価を得ています。

現在の中古車価格

「カローラ160系」の中古車相場は、年式や走行距離、状態によって大きく異なりますが、2025年現在下は60万円程度〜とコスパに優れた相場感と言えます。初期型のガソリン車が多いですが、人気の「ハイブリッド」も選ぶことができます。5MT車は数が少なく希少で、中古車では価格が逆転して割高になっています。車の性格上、カスタマイズ車も少なく程度の良い車が見つかりやすいのも特徴です。

中古車選びのポイントや注意点

モデルトランスミッション用途の目安
アクシオ(標準)CVT/一部5MT通勤や教習車に適する安定志向
フィールダー(ワゴン)CVT/一部5MT荷物の多い家庭や業務用途に最適
ハイブリッド共通電気式併用(CVT)燃費優先で長距離に有利

中古で選ぶ際は整備記録と車歴、装備の有無を重点的に確認してください。特に教習車仕様や5MT、ハイブリッドの個体は希少性と整備状況で価値が大きく変わります。

  • 整備記録簿で定期点検やバッテリー交換の履歴を確認する
  • ボディや下回りのサビ、室内の摩耗で扱われ方を推測する
  • 希少な5MT車や特別グレードは市場在庫が少ないため早めの決断が必要
チェック項目重要度注意点
ハイブリッドバッテリー交換歴や警告灯の有無を確認する
ミッション(5MT含む)クラッチやシンクロの状態を試乗で確認する
教習車履歴同乗者の多さで内装疲労が進んでいる場合がある

パワートレインと走行性能

今回から採用された「ハイブリッド」モデルは、燃費効率に優れたアトキンソンサイクルを採用。排出ガスを再循環させるクールドEGRシステムなどによりエンジン効率を向上。さらに、ウォーターポンプを電動とすることでベルトレス化を実現し、フリクションを低減するとともに、冷却水流量の制御を緻密に行い、燃費向上に寄与している。これにより、クラストップレベルの(JC08モード)走行燃費33.0km/Lを実現させている。

「アクシオ」には、先代になかった直列4気筒DOHC1.3Lの「1NR-FE型」を新たにラインアップ。「フィールダー」には、直列4気筒DOHC1.8Lの「2ZR-FAE型」先代でも搭載する「2ZR-FAE型」はバルブマチックを改良してポンピングロスを低減するとともに、エンジン各部の低フリクション化を実施。「1.8S」の(JC08モード)燃費は16.6km/L。

また共通のパワーユニットとして、直列4気筒DOHC1.5Lの「1NZ-FE型」を搭載。オプションでアイドリングストップ機能を搭載することが可能(4WD、5MTを除く)で、同機能を搭載した場合の(JC08モード)燃費は21.4km/L。

トランスミッションは、1.5LのFF(フロントエンジン・フロントドライブ)には、希少な5速マニュアルが設定されるほか、先代アクシオ/フィールダーで採用されていたSuper CVT-iに改良を加え、車両のGセンサーから減速度や旋回力を判断し、コーナリング中の不要なシフトアップを抑制する「G AI(Artificial Intelligence)-SHIFT」を採用。

デザインの特徴と個性

エクステリアでは、使い勝手のよいスタイリッシュ&ユニバーサルデザインとして、フェンダーとエンジンフード先端に厚みを持たせ、塊感のある造形にするとともに、フロントグリルのエンブレムを中心にしたV字型グリルからヘッドランプのつながりを強調するデザイン。空力性能、エンジン冷却、歩行者保護向上の観点からフロントバンパー開口部の大型化も行われている。また、リアビューでは水平基調で勢いのあるサイドビューからの流れを、トランクエンドを含めたS字のコーナーラインで受け止める形状にすることで、強さと張りのある造形を強調。ドアミラーの付け根とリアテールランプには、空力性能を高める小さなフィンを装着。

フィールダーの特徴

新コンセプト「ビッグスペースコンパクト」の採用により、フィールダーもボディーサイズのコンパクト化が図られており、先代「カローラ140系」から、60mm短くなりました。 ショートノーズ、ロングキャビンのシルエットに加え、ベルトライン後方をキックアップさせることで後方への勢いを表現するとともに、Dピラーの傾斜を強めたキャビンと、後方への抜けのよいアンダーボディーの立体構成により、ワゴンらしい造形を追求。また同社初となる樹脂製のバックドアを採用して軽量化も行っており、バックドアの開閉のしやすさにも寄与しています。

ハイブリッドの特徴

「ハイブリッド」モデルでは、ハイブリッド車専用のフロントグリル、シナジーブルーを配したエンブレム(フロント・リヤ)を採用。

ボディーカラー

ボディーカラーは、「ハイブリッド」専用色ライトブルーメタリックを追加。「アクシオ」専用設定のメローシルバーメタリックをはじめ、スーパーホワイトII、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ブラックマイカ、ブラッキッシュレッドマイカ、ダークブルーマイカの全7色を設定。「フィールダー」には、新たにスーパーレッドV、ダークバイオレットマイカメタリックを追加するとともに、スーパーホワイトII、シルバーメタリック、ブラックマイカ、ブロンズマイカメタリック、ブルーメタリックの全7色を設定。

マイナーチェンジ後

マイナーチェンジ後のエクステリアは「モダン」をテーマに、ロアグリルを拡大したフロントバンパーと、アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾により、左右への広がりを強調。

機能性を追求したインテリア

機能面では、エコドライブの状態を分かりやすく確認できるハイブリッドシステムインジケーターなど多彩な情報を表示する4.2インチカラー液晶画面のTFTマルチインフォメーションディスプレイを設定。マイナーチェンジ後のインテリアでは、サイドのエアコン吹き出し口の形状を変更し、操作性と質感を向上。フロントカップホルダーにLEDスポットランプを新設定しています。

アクシオの高い居住性

「カローラ160系」はコンパクトボディーながら、3ナンバー化された新型「カローラ210系」に対して居住性が高く、ラゲージスペースも広いなど、空間効率に優れています。

セダン型のアクシオは日常の利便性と安定感を重視した設計になっており、低重心で操縦安定性に優れ、乗り心地と静粛性が高い点が長所です。

  • 燃費重視のハイブリッド設定があり、街乗りでの経済性が高い
  • 5ナンバー枠で維持費が安く、都市部で扱いやすい
  • 教習車としての採用実績もあり、伝統的な信頼感がある
モデル駆動/排気特徴
アクシオ(ガソリン)FF/小排気量保守性が高く5ナンバー枠で経済的
アクシオ(ハイブリッド)FF/ハイブリッド燃費性能重視で通勤や長距離に有利

フィールダーの広いラゲージスペース

フィールダーは荷室の広さと汎用性を両立したワゴンです。家族のレジャーや荷物の多い業務にも対応できる積載力が魅力で、安定した走行と低燃費を両立しています。

  • リアスペースの拡張性が高く自転車なども積載しやすい
  • ハイブリッド設定で長距離でも燃料コストを抑えやすい
  • 5MT設定が残るモデルは希少でコアなファンに人気
項目軽量化・積載実用性
荷室容量広くフラットな床面で扱いやすい旅行や業務用途に便利
燃費ハイブリッドで優れるランニングコスト削減に寄与

安全装備

2015年4月のマイナーチェンジでは、安全・安心により一層配慮し、トヨタ初となる「Toyota Safety Sense C」を採用。「Toyota Safety Sense C」はレーザーレーダーとカメラを組み合わせ、異なる2つのセンサーで高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能とする「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」「レーンディパーチャーアラート」「オートマチックハイビーム」を装備。

「ハイブリッド」車ならではの装備として、静かなハイブリッド車の接近を歩行者などに知らせる車両接近通報装置を標準装備。また急な坂道で発進する際の車両後退の不安を軽減するヒルスタートアシストコントロールを標準装備している。

まとめ

えーがた

自動車業界が長く、カーディーラーでエンジニア(国家資格整備士)やフロント業務・ディーラー系輸送会社・タイヤ販売店(タイヤアドバイザー資格)での勤務経験もあります。仕事上、新車・中古車18000台以上の様々な車種の運転経験。タイヤ通販歴も20年以上でユーザー目線も活かしたブログ記事でみなさまのハッピーカーライフのお役に立てれば幸いです。

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トヨタ「カローラ160系」は日本国内の道路事情に配慮した、コンパクトで取り回しの良いボディーサイズ、実用性の高い広い車内にセダン・ステーションワゴン、5MT車の設定など多彩なユーザーニーズに応えるラインナップも魅力。中古車市場では手頃な価格帯が多く、現在の相場感はコスパに優れていると言えます。しかし中古車においては、年数も経過し検討時には見極めも必要です。また国内での信頼も厚いメカニズムは、定期的なメンテナンスを行うことで、長持ちする車としても定評があります。11代目「カローラ160系」は、2025年10月末で生産終了し13年以上の歴史に幕を閉じますが、独自のポジション、高い実用性と耐久性で、今後も愛され輝き続ける1台になるでしょう。

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