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【クラウン170系】最後の直6!1JZ/2JZやロイヤルとアスリートの魅力を徹底比較

クルマ比較
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進化し続ける日本の高級セダン、トヨタのクラウン(CROWN)その中でも11代目にあたる170系は、希少となった伝統の“直列6気筒エンジン(直6)×後輪駆動(FR)”という、組み合わせを持つ最後のモデルとして、現在でも根強い人気を誇っています。今回は11代目クラウンにピックアップし、車好きを惹きつけてやまない直6×FRのパッケージングや「ロイヤル」「アスリート」シリーズ毎の違いも解説。誕生から25年以上で今なお色褪せない、11代目クラウンその魅力に迫っていきます。

筆者
筆者

これからオーナーを目指す方はもちろん、かつての愛車を懐かしむ方も日本の誇り高き名作、クラウン170系の世界を再び深く掘り下げてみましょう。この記事と同じ内容のYouTube版はこちらから


  1. 第1章:11代目クラウン170系とは?〜伝統を革新した名車の概要〜
    1. 1. 開発コンセプトと変革の「サッシュドア」採用
    2. 2. クラウン・エステートの登場:最強の直6・FRワゴン
    3. 3. 走りの「アスリート」が復活
    4. 4. 発売当時のグレード展開と価格帯
      1. 代表グレード主要諸元比較
    5. 5. 発売期間と進化の軌跡(年次改良)
  2. 第2章:伝統と革新の融合。名機「直6エンジン」と「FR」が織りなす至高の旋律
    1. 1. 究極のバランス:1JZと2JZがもたらす無振動の快感
    2. 2. FR(後輪駆動)がもたらす、素直で贅沢なハンドリング
    3. 3. 至高の旋律:メカニズムが奏でる「調和」
  3. 第3章:FRのゆとりを極める。「ロイヤルサルーン」が提供する静寂のクルージング
    1. 1. 日本の道を駆ける「伝統の足回り」
    2. 2. 「五感」を癒やす、おもてなしの室内空間
    3. 3. NA直6エンジンがもたらす「余裕の鼓動」
  4. 第4章:FRスポーツセダンの「アスリート」が確立した走り
    1. 1. 「アスリートV」という名の伝説:1JZターボの衝撃
    2. 2. 意のままに操る。FRらしいシャープな走り
    3. 3. 「丸目4灯ヘッドライト」が主張するスポーティーさ
    4. 4. 2026年、スポーツセダンの原点を味わう
  5. 「ガリバー」では豊富な在庫から中古車探しができます
  6. 第5章:徹底比較:ロイヤルかアスリートか?〜FRの楽しみ方で選ぶ〜
    1. 1. キャラクターの違い:伝統の「静」か、革新の「動」か
    2. 2. メカニズムと維持費のリアル
    3. 3. 2026年現在の「狙い目」はどっち?
    4. 結論:あなたにぴったりの一台は?
  7. 第6章:2026年版・170系を「一生モノ」にするための維持・メンテナンス
    1. 1. 1JZエンジンの健康診断:点火系とオイル漏れ
    2. 2. 宿命の悩み「ダッシュボードのベタつき」対策
    3. 3. パーツ供給の現状と「25年ルール」の影
    4. 4. 信頼できる「主治医」を見つける
  8. 11代目クラウンは印象に残った1台
  9. まとめ:直6とFRを愛するすべての人へ。170系は永遠のスタンダード

第1章:11代目クラウン170系とは?〜伝統を革新した名車の概要〜

2026年現在、中古車市場で“直6×FR”として再び熱い視線を浴びているのが、11代目クラウン(170系)です。まずは、このモデルがなぜ今もなお注目されるのか、その歴史を振り返っていきましょう。

1. 開発コンセプトと変革の「サッシュドア」採用

170系クラウンは、1999年9月に登場しました。当時のキャッチコピーは「21世紀へ。このクラウンで行く。」21世紀という新時代を担うフラッグシップとして、「これまでのクラウンとは何かが違う」と予感させる鮮烈なデビューでした。

開発コンセプトに掲げられたのは、「21世紀のプレステージ・ダイナミズム」。 最大の特徴は、歴代の代名詞だった「4ドアピラードハードトップ(窓枠のないスタイル)」に別れを告げ、窓枠を持つ「サッシュドア」を採用したことです。これによりボディ剛性が飛躍的に向上し、現代の基準でも通用する圧倒的な静粛性と、熟成した乗り心地を手に入れました。

2. クラウン・エステートの登場:最強の直6・FRワゴン

セダンの発売から遅れること3ヶ月、1999年12月に登場したのがステーションワゴンモデルの「クラウン・エステート」です。発売当初はセダン同様、ラグジュアリ路線のロイヤルとスポーティ路線のアスリートの2シリーズを展開していました。

  • 唯一無二の存在感: セダンの高い基本性能と静粛性はそのままに、広大なラゲッジルームを融合。
  • アスリートVの設定: ワゴンでありながら、最強の2.5L直6ターボ「1JZ-GTE」を搭載したアスリートVがラインナップされたことが、伝説的な人気を呼びました。
  • 長きにわたる販売: セダンが2003年に180系(ゼロクラウン)へ進化した後も、エステートは2007年まで継続販売。結果として、トヨタの直6・FRワゴンを新車で買える最後の砦となりました。

3. 走りの「アスリート」が復活

170系の歴史を語る上で欠かせないのが、「アスリート」シリーズの復活です。 130系以来、久々にラインナップへ戻ってきたこの名称は、ただのグレード名を超え、「走りのクラウン」という新たなジャンルを確立しました。

  • ロイヤルシリーズ: 伝統の「静と柔」を極めた、これぞクラウンという風格。
  • アスリートシリーズ: 16インチホイールと専用サスペンションを備えた、情熱的な「動」のモデル。

4. 発売当時のグレード展開と価格帯

発売当時の価格設定は、310万円から430万円。 2.0Lのエントリーモデルから、2.5Lターボを搭載した最強のスポーツグレード「アスリートV」そして最高級の3.0L「ロイヤルサルーンG」を設定。グレードにより4AT/5ATを組み合わせがあり、駆動方式はFRが基本で、i-Fourシステムのフルタイム4WDなど幅広いニーズに応えていました。

代表グレード主要諸元比較

性格の異なるトップグレードのスペックを比較してみましょう。

項目アスリートV (セダン/エステート)ロイヤルサルーンG (セダン)
エンジン型式1JZ-GTE(直6 ターボ)2JZ-FSE(直6 直噴D-4)
最高出力280ps / 6,200rpm220ps / 5,600rpm
最大トルク38.5kg・m / 2,400rpm30.0kg・m / 3,600rpm
トランスミッション4速AT5速AT
全長×全幅×全高4,820 × 1,765 × 1,455(1,510*)mm4,820 × 1,765 × 1,455mm

(*)はエステートの数値

【豆知識】最後の直6エンジン搭載モデル 次代の180系(ゼロクラウン)からエンジンがV型6気筒に刷新されたため、この170系が**「トヨタ伝統の直列6気筒(1JZ/2JZ)を積んだ最後のクラウン」**となりました。

5. 発売期間と進化の軌跡(年次改良)

170系のセダンは、1999年から2003年12月まで販売されました(※ステーションワゴンの「エステート」は2007年まで継続)。

  • 2001年8月(マイナーチェンジ): フロントグリルやテールランプがより精悍なデザインに刷新。さらに、世界初のマイルドハイブリッドシステム(THS-M)を搭載した「ロイヤルサルーン」マイルドハイブリッドが登場し、環境性能でも時代を先取りしました。

第2章:伝統と革新の融合。名機「直6エンジン」と「FR」が織りなす至高の旋律

現代のセダンの多くが、コストを重視した「直列4気筒」、そして「FF(前輪駆動)」へとシフトしました。そんな中、170系クラウンが持つ「直列6気筒(直6)× FR(後輪駆動)」というパッケージングは、希少になりつつあります

1. 究極のバランス:1JZと2JZがもたらす無振動の快感

170系のパワーユニットには、トヨタが世界に誇る直列6気筒エンジン、G型・JZ型が搭載されています。2.0L/2.5L/2.5Lターボ/3.0Lなどグレードにより、通常燃焼、直噴D-4搭載車のラインナップがあります。

  • 1JZ-GTE(2.5L ターボ): 「アスリートV」に搭載。最高出力280馬力を発生し、アクセルを踏み込んだ瞬間に湧き上がる怒涛のトルクは、今なお色褪せない高揚感を与えてくれます。
  • 1JZ-FSE / 2JZ-FSE(2.5L / 3.0L NA)直噴: ロイヤル系やアスリートのNAモデルに搭載。特筆すべきは、直列6気筒ならではの「完全バランス」です。ピストンが上下する際に発生する振動を構造そのものが打ち消し合うため、回転フィーリングはどこまでも滑らかで、雑味のない吹け上がりを約束します。
筆者
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アイドリング時は驚くほど静かなのに、高回転まで回せば「クォーン」と透き通った快音を響かせる。この音と振動の少なさこそ、ファンが170系を離れられない最大の理由です。

2. FR(後輪駆動)がもたらす、素直で贅沢なハンドリング

170系クラウンは、エンジンを縦に置き、後輪で路面を蹴り出す伝統のFR(後輪駆動)レイアウトが魅力です。

  • 理想的な重量配分: 前輪は「操舵」、後輪は「駆動」と役割を分担することで、ステアリングを切った際の手応えが非常に自然で軽やかです。
  • ロングノーズ・ショートデッキ: 長い直6エンジンを収めるための伸びやかなボンネットは、FRセダン特有の美しいプロポーションを生み出し、横から見た時の気品を際立たせています。
  • 「後ろから押される」感覚: 加速時にリヤが沈み込み、力強く背中を押される感覚は、FR高級セダンでしか味わえない贅沢な体験です。

3. 至高の旋律:メカニズムが奏でる「調和」

「直6エンジン」の繊細な回転と、「FR」による雑味のないハンドリング。この2つが組み合わさることで、170系クラウンは単なる移動手段から“走る楽しみを呼び覚ましてくれる”クルマへと進化しています。

2026年現在、これほど純粋にエンジンの鼓動と対話し、意のままに車体を操る楽しさを教えてくれるセダンは、世界中を探してもそう多くはありません。170系に乗るということは、日本の自動車工学が到達した「一つの完成形」を、肌で感じることができます。

第3章:FRのゆとりを極める。「ロイヤルサルーン」が提供する静寂のクルージング

アスリートが「攻めのFR」なら、ロイヤルサルーンは「極上の安らぎのためのFR」。170系ロイヤルが提供する「外界をシャットアウトする静寂」には、特別な価値があります。

1. 日本の道を駆ける「伝統の足回り」

170系ロイヤルの乗り心地を一言で表すなら、それは“重厚かつ、しなやか”。 現代の車が燃費や運動性能のために硬めのサスペンションを採用するなか、ロイヤルは路面の凹凸を包み込むように吸収します。

  • 「ふわふわ」の先にある安心感: 単に柔らかいだけでなく、FRレイアウトによる自然な荷重移動のおかげで、コーナーでも腰砕けにならない安定感があります。
  • 路面を選ばない優雅さ: 荒れたアスファルトの上でも、まるで滑らかな氷の上を滑っているかのような感覚。これこそが、長年日本のVIPに愛されてきた“クラウン”の真髄です。
筆者
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サスペンションはクラウン伝統の、コイルスプリング式のダブルウイッシュボーンを採用しています。

2. 「五感」を癒やす、おもてなしの室内空間

ドアを閉めた瞬間、それまでの喧騒が嘘のように消える。170系がこだわったのは、数値上のデシベルだけではない“感覚的な静かさ”です。

  • ジャカード織りシートの温もり: 最近の高級車に多いレザーシートとは一味違う、身体を優しく包み込む最高級のジャカード織りシート。滑りにくく、通気性に優れ、冬でもヒヤッとしないその質感は、まさに日本の応接間のようです。
  • 徹底した遮音設計: サッシュドアの採用により密閉性が高まった170系は、エンジン音、ロードノイズ、風切り音を極限まで低減しています。直6エンジンが低回転でハミングするように回る中、同乗者とささやくような声で会話ができるなどその贅沢さは、現代の車を凌駕するほどです。

3. NA直6エンジンがもたらす「余裕の鼓動」

ロイヤルサルーンに搭載される2.5Lや3.0Lの自然吸気(NA)エンジンは、ターボのような暴力的な加速こそありませんが、“どこまでも澄み切った回転”を持っています。

アクセルをわずかに踏み込むだけで、スッと静かに、滑らかに車体が前に出る。この「余裕」こそが、ドライバーの心を穏やかにし、ゆとりある運転を生み出します。急ぐ必要などない、ただこの静寂を味わっていたい。そう思わせる力が、170系ロイヤルサルーンには宿っています。

第4章:FRスポーツセダンの「アスリート」が確立した走り

ロイヤルサルーンが「静」の極みなら、170系から復活した「アスリート」シリーズは間違いなく「動」の象徴です。それまでのクラウン=「ゆったり乗る車」という既成概念を打ち破り、走りを愛するドライバーたちを熱狂させた、その走りの秘密に迫ります。

1. 「アスリートV」という名の伝説:1JZターボの衝撃

アスリートシリーズの頂点に君臨するのが、最高出力280馬力を誇るターボモデル「アスリートV」です。 心臓部に積まれるのは、スープラやチェイサーでもお馴染みの名機1JZ-GTE。アクセルを深く踏み込めば、ターボ特有の過給音とともに、FR(後輪駆動)ならではのダイレクトな加速が身体をシートに押し付けます。

「高級セダンの皮を被ったスポーツカー」そんな言葉がこれほど似合う車は、歴代クラウンの中でも170系を置いて他にありません。

2. 意のままに操る。FRらしいシャープな走り

アスリートの魅力は、直線的なパワーだけではありません。FRレイアウトのポテンシャルを最大限に引き出すための専用設計が随所に施されています。

  • 専用チューニングの足回り: ロイヤルよりも引き締められたサスペンションが、コーナーでのロールを抑え、狙ったラインを正確にトレースする楽しさを教えてくれます。
  • 16インチホイールの精悍さ: 発売当時、純正で16インチ(マイナーチェンジ後17インチ)を履きこなすスタイルは非常にスポーティーで、見る者に「ただ者ではない」印象を与えました。

3. 「丸目4灯ヘッドライト」が主張するスポーティーさ

デザイン面でもアスリートは独自の進化を遂げました。その象徴が、ロイヤルとの違いが一目で分かる“丸目4灯のヘッドライト”やメッシュグリルです。 伝統的な角形の意匠を守るロイヤルに対し、アスリートのフロントフェイスは力強く、どこか挑戦的。このディテールこそが、スポーツセダンとしてのプライドを物語っています。

4. 2026年、スポーツセダンの原点を味わう

現代のスポーツセダンは電子制御によって“速く走らされている”感覚が強い一方、170系アスリートは、ドライバーの操作がダイレクトに挙動に現れる“操る喜び”が残っています。

直6ターボの快音を聞きながら、後輪で路面を蹴り出す。この極めてピュアな体験は、170系アスリートが時代を超えて愛され、2026年現在も中古車市場で価格が高騰し続けている最大の理由と言えるでしょう。

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【引用】221616.com

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筆者
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第5章:徹底比較:ロイヤルかアスリートか?〜FRの楽しみ方で選ぶ〜

170系クラウンを中古車で探す際、必ず直面するのが「ロイヤルシリーズ」と「アスリートシリーズ」のどちらを選ぶべきかという問題です。どちらも同じ170系の骨格を持ちながら、その性格は驚くほど明確に分けられています。

あなたのライフスタイルに合うのはどちらか、3つのポイントで比較してみましょう。

1. キャラクターの違い:伝統の「静」か、革新の「動」か

  • ロイヤルサルーン:キーワードは「格式」と「安らぎ」。格子状のフロントグリルと、柔らかいジャガード織りシートが象徴するように、ゆったりと流れる時間や同乗者へのホスピタリティを重視する方に最適です。
  • アスリート:キーワードは「情熱」と「走り」。メッシュグリルや丸目4灯ヘッドライト、16インチや17インチアルミホイールが、クラウンを“自ら操るスポーツセダン”として楽しみたい方のためのモデルです。

2. メカニズムと維持費のリアル

項目ロイヤルサルーンアスリート(V/G)
エンジン2.5L / 3.0L NA(自然吸気)2.5L ターボ (V) / 2.5L・3.0L NA
乗り心地非常に柔らかく、路面の凹凸を感じさせない固めでコシがあり、ハンドリングを重視
燃費性能比較的安定(ハイオク指定)ターボモデルは踏み方次第で悪化しやすい
故障リスク構造がシンプルなNAモデルは比較的低めターボ周辺の熱対策や経年劣化に注意が必要

3. 2026年現在の「狙い目」はどっち?

  • 資産価値で選ぶなら「アスリートV」:1JZターボを搭載したアスリートVは、25年ルールの適用により海外輸出の需要も高く、価格が高騰しています。手に入れるなら今が「最後のチャンス」と言えるでしょう。
  • 日常の相棒として選ぶなら「ロイヤルサルーン」:ロイヤル系は、アスリートに比べればまだ現実的な価格で流通しています。特に低走行の個体が見つかれば、クラウン本来の「極上の静粛性」を安価に楽しめる、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

結論:あなたにぴったりの一台は?

  • 「週末のドライブで、直6ターボとFRの挙動を思う存分楽しみたい」→迷わず アスリートV を探しましょう。
  • 「日常の移動をストレスフリーに、ゆったりと気品高く駆け抜けたい」→信頼の ロイヤルサルーン が最高のパートナーになります。

第6章:2026年版・170系を「一生モノ」にするための維持・メンテナンス

170系クラウンは非常に堅牢な車ですが、最終モデルでも誕生から20年以上が経過しています。これからオーナーになる方、あるいは乗り続けたい方が直視すべき「現実的なケア」についてまとめました。

1. 1JZエンジンの健康診断:点火系とオイル漏れ

名機1JZエンジンを長く楽しむためのチェックポイントは2つです。

  • 点火系のリフレッシュ: ダイレクトイグニッションコイルやプラグの劣化は、直6特有の「滑らかさ」を損なう原因になります。加速時のもたつきを感じたら早めの交換を。
  • オイル漏れの早期発見: タペットカバーパッキンの硬化によるオイル漏れは、JZエンジンの定番メンテナンスです。プラグホールにオイルが溜まると失火の原因にもなるため、定期的な点検が欠かせません。

2. 宿命の悩み「ダッシュボードのベタつき」対策

170系オーナーの多くを悩ませるのが、内装樹脂の加水分解によるダッシュボードのベタつきです。

  • 対策: 軽度であれば無水エタノールでの拭き取りが有効ですが、2026年現在ではリペア専門業者による再塗装や、ダッシュボードマットの装着で保護するのが現実的でスマートな解決策です。

3. パーツ供給の現状と「25年ルール」の影

  • 部品の確保: トヨタのパーツ供給は優秀ですが、内装トリムや絶版の電子部品などは手に入りにくくなっています。ヤフオクやメルカリ、解体パーツなど、中古部品の流通を日頃からチェックしておく「情報収集力」が維持の鍵となります。
  • 市場の変動: 170系、特に「アスリートV」は、製造から25年経つとアメリカなど海外へ輸出が可能になる「25年ルール」の対象に入り始めています。海外需要で価格が跳ね上がる前に、良質な個体や部品を確保しておくことが推奨されます。

4. 信頼できる「主治医」を見つける

最新のテスターを備えたディーラーだけでなく、JZ系エンジンやこの時代のトヨタ車に精通した“プロショップ”を近隣で見つけておくことが、維持のハードルを大きく下げてくれます。

11代目クラウンは印象に残った1台

私の「クラウン170系」へのイメージは、歴代の伝統的なスタイルで“クラウンらしさ”を持った最後のモデルです。エクステリアでは、四角く角張った風格に溢れたスタイルにツートンのボディーカラーが高級感を漂わせます。

メッキのドアハンドルを引き上げドアを開けると、水平基調のインテリアに木目調パネル、ジャカードモケットが、シート表皮やドアトリム/アームレストにも使用されており、肌触りも良く高級感に満ちています。

シートに座りキーを捻ると、エンジンが軽やかに目覚めます。パワーユニットには、3.0L直列6気筒の2JZ-FSE型を搭載し、220馬力を発生。発進時には、気持ちの良い吹け上がりと共に直6特有のエキゾーストサウンドで、実にスムーズな印象。アクセルを踏み込むと、圧倒的なパワーを感じると言うより、滑らかで且つ伸びやかな加速を体感。

乗り心地も歴代のクラウンを感じさせてくれる柔らかい、印象を持ちました。

「クラウン170系」は、その象徴的な四角いボディーや、レースのカバーがよく似合うインテリア、直6×FRと言った伝統的なメカニズムを持った最後のモデルになりました。また走ってみても、どこか懐かしさを感じさせてくれる、ゆったりとした乗り心地。

「最新が最良とは限らないそんなことを教えてくれるのが、この車だと思います。」

日本を代表する高級サルーン「クラウン」。「クラウン170系」は、私にとって印象に残る1台になりました。

まとめ:直6とFRを愛するすべての人へ。170系は永遠のスタンダード

えーがた

自動車業界が長く、カーディーラーでエンジニア(国家資格整備士)やフロント業務・ディーラー系輸送会社・タイヤ販売店(タイヤアドバイザー資格)での勤務経験もあります。仕事上、新車・中古車18000台以上の様々な車種の運転経験。タイヤ通販歴も20年以上でユーザー目線も活かしたブログ記事でみなさまのハッピーカーライフのお役に立てれば幸いです。

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ここまで「170系クラウン」を紐解いていくと、そこに見えてくるのは“単なる古い高級車”ではなく、日本の自動車文化が最も情熱的だった頃の一つの完成形です。

効率化や自動化が進む現代の車は、確かに便利で快適です。しかし“クラウンらしい”四角いボディー、アクセルを踏んだ瞬間に響く直列6気筒のエキゾーストサウンドや、後輪が路面を蹴り出すFR特有の躍動感、そして職人技を感じさせるシートなど、そうした“五感で味わう贅沢”において、170系は今なお色褪せることなく輝き続けています。

2026年、25年という歳月を経て、170系は「中古車」から「クラシック・モダンな名車」へとそのステージを移しました。維持には多少の苦労が伴うかもしれません。しかし、その苦労さえも“名機1JZと対話している”という悦びに変えてしまうほどの魅力が、この車には宿っています。

もし、あなたの心のどこかに“一度はあの直6ターボを操ってみたい!本物の日本車らしい静寂を味わいたい!”という願いがあるのなら。

選ぶなら、今です。

良質な個体が日本に残っているうちに、この“最後の直6・FRクラウン”のハンドルを握ってみてください。その重厚なドアを閉めた瞬間、あなたはきっと、時代に流されない本物の価値に気づくはずです。


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