車はタイヤの種類によって「乗り心地」が変わるのは、ご存じでしょうか? 「乗り心地の良いタイヤ」は、長距離のドライブでも疲れにくいなど 車の快適性にも大きく影響し、ユーザーのニーズも高まっています。一般的に「SUV・4WD用タイヤ」は、レジャーやアウトドアなど多目的な使用を想定して設計されています。オフロードでの走行も想定されておりその反面、街乗りなどのオンロードでは、転がり抵抗が大きくて、ロードノイズが大きくなったり燃費が悪くなったり、摩耗しやすいなどデメリットもあります。もし街乗りがメインで、オンロードでの走行が多い方には、「乗り心地の良いタイヤ」がおすすめです。今回は「SUV・4WD用タイヤ」でもニーズの高い「乗り心地の良いタイヤ」について、国家資格整備士でタイヤアドバイザー資格を持つ筆者が解説していきます。
「乗り心地の良い」SUVタイヤランキング

一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)のラベル評価をもとに、オススメランキングにしました。
第1位:ヨコハマタイヤ「アドバン V61」 オススメ度 4.5
新設計のトレッドパターンは、AIを駆使したピッチ配列最適化による静粛性の向上で、想像を超える静粛性を持ちます。
第2位:グッドイヤー「エフィシエントグリップ2 SUV」オススメ度 4
トレッド部に弾力性と柔軟性の高いコンパウンドを使用、長持ちで高い性能が維持できるため快適性と安全性がより長く続きます。
第3位:ダンロップ「スポーツマックス ラックス」オススメ度 3.5
パターンデザインの最適化や特殊吸音スポンジを組み合わせた「サイレントウェーブテクノロジー」は高い静粛性を実現しています。
トーヨータイヤ「プロクセス CL1 SUV」オススメ度 3
リブ基調非対称パターン、非対称ブロックピッチ配列によるパターンノイズ低減を図り、快適なドライブを楽しめます。
ミシュラン「プライマシーSUVプラス」オススメ度 3
静粛性を高めるトレッドブロックデザインを採用、トレッドのブロック数を増やすことで、ノイズのピークを下げ騒音エネルギーを低減します。
ブリヂストン「アレンザ LX100」オススメ度 3
進化したサイレントテクノロジーを搭載し静粛性を向上。さらに摩耗時でも高い静粛性を維持するため、新たなトレッドパターン技術を採用。
「ALENZA LX100」「ADVAN V61」「SPORT MAXX LUX」比較表
![]() ![]() アレンザ LX100 | ![]() ![]() アドバン V61 | ![]() ![]() スポーツマックス ラックス | |
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静粛性 | 進化したサイレントテクノロジーを搭載し静粛性を向上。さらに摩耗時でも高い静粛性を維持するため、新たなトレッドパターン技術を採用。 | AIを駆使したピッチ配列最適化による静粛性の向上で、想像を超える静粛性を持ちます。 | ブロックと溝の配置を最適化し周期的な音の発生を低減するシームレスグルーブを採用。ブロック・溝が徐々に途切れず接地するので抜き足のようなイメージになり音の発生を低減。 |
乗り心地 | SUV専用サイドチューニングを採用することで高次元の剛性を確保しふらつきを抑制。 | 高いグリップ力を持ちコーナリング時にもしっかり荷重を支えて、ふらつきを抑えます。 | SPORT MAXX共通のプロファイルでタイヤの接地面積を広げるとともに、接地面全てを活用することで操縦時の力を路面に効率的に伝達。 |
転がり抵抗性能 (ラベル評価) 高(AAA〜C)低 | A | AAA〜AA | A |
ウェット性能 (ラベル評価) 高(a〜d)低 | c | a〜c | a〜b |
「PROXES CL1 SUV」「PRIMACY SUV+」「EfficientGrip2 SUV」比較表
![]() ![]() プロクセス CL1 SUV | ![]() ![]() プライマシー SUVプラス | ![]() ![]() E-GRIP2 SUV | |
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静粛性 | リブ基調非対称パターン、非対称ブロックピッチ配列によるパターンノイズ低減を図り、快適なドライブを楽しめます。 | トレッドのブロック数を増やすことでノイズのピークを下げ、騒音エネルギーを低減。快適なドライブを演出する優れた静粛性を実現。 | コンフォートタイヤならではのしなやかな乗り味はもちろん静粛性やハンドリングにもこだわった上質なフィーリング。 |
乗り心地 | SUV専用設計のダイナミックテーパー、バレルルーフリブ採用により、ロスのない接地状態が高い操縦安定性を実現。 | ブロック同士が互いに支え合い倒れこみを抑制。ブロック剛性を高めることで高速走行時の安定性とハンドリング性能の向上に寄与。 | 高速走行時でも卓越した運動性能を発揮。ふらつきが少なく思い通りに操縦できるので、気持ちの良いハンドリングが楽しめます。 |
転がり抵抗性能 (ラベル評価) 高(AAA〜C)低 | A | A〜B | AA〜A |
ウェット性能 (ラベル評価) 高(a〜d)低 | b | b | a |
「タイヤ通販」サイト「タイヤフッド」は購入と同時に取付予約ができます

TIREHOOD(以下タイヤフッド)はオートバックスセブンとカーフロンティア(三菱商事グループ)出資の株式会社BEADが運営しています。タイヤフッドはタイヤ購入と取付予約が同時にできる、直営店を持たないタイヤ通販のネットサービスになります。タイヤをネット通販で購入するときは、 購入したあと取付作業をする店舗に電話で日時を確認するのが 一般的ですが、タイヤフッドなら購入手続きと同時に、 取付作業をする提携店舗の予約も自宅近くなど都合のいい場所を選び、オンライン上で予約が行えます。 購入したタイヤは予約した店舗に直送されるので、 予約日に車で店舗に行くだけです。店舗への電話は不要で、取付作業日まで 購入したタイヤを家に置いておく必要もなし! 女性にも利用しやすいサービスになっています。

「タイヤメーカー」で選ぶSUVタイヤ比較
ブリヂストン「アレンザ LX100」

ブリヂストン「ALENZA(アレンザ)」は、SUV用の街乗り(オンロード)タイヤブランドで、車にさらなる静粛性と乗り心地・運動性能を求める方に向けたタイヤになります。街乗りを主体とするSUVに求められる性能やSUVの特徴を踏まえて、アレンザは2種類のタイヤを開発しました。SUVに求められる静かさと心地よい乗り心地を追求したのアレンザLX100・SUVの高性能なパフォーマンスを存分に発揮する運動性能にこだわったアレンザ 001。車の使用環境や好みで選べて、高品質な走りを楽しめるそんなタイヤです。

同じブリヂストンのレグノやポテンザの流れをくむ、SUV用設計のアレンザ。アレンザLX100の試乗であるモータージャーナリストは、新しく舗装し直した道の上を走っているようと表現していました。路面の状態をダイレクトに受けるタイヤとしては、最高の褒め言葉です。
ヨコハマタイヤ「アドバン V61」

ヨコハマタイヤ「ADVAN V61(アドバン ブイロクイチ)」はトップブランド「アドバン」であり、自動車メーカーでも新車装着され磨き上げられた、プレミアムSUV専用タイヤです。新設計のトレッドパターンは、AIを駆使したピッチ配列最適化による静粛性の向上で、想像を超える静粛性を持ちます。ドライ性能・ウェット性能を高いレベルで両立する非対称パターンは、高いグリップ力を持ちコーナリング時にもしっかり荷重を支えて、ふらつきを抑えます。車重が大きいSUVに対応、高耐久性を確保しながら様々な性能のトータルバランスを高める構造設計は、その要となるもの。長年にわたり磨き上げた独自技術と先進のAI技術を融合して生み出した「アドバンV61」は高重量のSUVをしっかり支える専用構造になっています。

「アドバン V61」はプレミアムタイヤでありながら高い、低燃費・低電費性能を持ち純正装着タイヤの高い品質が魅力のタイヤです。
ダンロップ「スポーツマックス ラックス」

ダンロップ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」は、スポーツタイヤブランド「スポーツマックス」シリーズに相応しい操縦安定性能と進化した静粛性能に加えたプレミアムコンフォートタイヤです。「スポーツマックス」専用プロファイル、マックス・ドライバビリティ・テクノロジーで接地面を大きく路面を捉えることができ、ハンドリング性能向上、高いハンドリング性能を実現。
また、タイヤ接地面のパターンデザインに横溝を最適に配置した「シームレスグルーブ」と、主溝内の空気の流れを変える「デュアルスロープ」、タイヤ内部の空気振動を吸収する特殊吸音スポンジ「サイレントコア」を組み合わせた「サイレントウェーブテクノロジー」により、従来モデル「VEURO VE304」と比較してパターンノイズ14.9%・ロードノイズが8.8%低減しています。

「スポーツマックス ラックス」は、転がり抵抗性能AA・ウェットグリップ性能aと評価も上がりEV車対応などで「レグノGR-X3」「アドバン dB V553」と環境性能でも肩を並べました。
トーヨータイヤ「プロクセス CL1 SUV」

トーヨータイヤ「PROXES CL1 SUV(プロクセス シーエルワン エスユーブイ)は、トーヨータイヤのスポーツタイヤブランド「プロクセス」の上質な静粛性・室内空間を楽しめるSUV専用低燃費タイヤです。リブ基調非対称パターン、非対称ブロックピッチ配列によるパターンノイズ低減を図り、快適なドライブを楽しめます。従来モデル「プロクセス CF2 SUV」と比較して、ノイズを22%低減。室内空間を楽しめる上質な静粛性を実現。また、SUV専用設計によるダイナミックテーパー・バレルルーフリブ採用により路面接地時の変形を抑制し、接地圧力を分散することで操縦安定性が向上、ロスのない接地状態がロングライフを実現します。

「プロクセス CL1 SUV」は、ナノバランステクノロジーによって、転がり抵抗性能とウェット性能を両立。環境に配慮した低燃費タイヤでもあります。
ミシュラン「プライマシー SUVプラス」

ミシュラン「PRIMACY SUV+(ミシュラン プライマシー SUVプラス)」は、静粛性を高めるトレッドブロックデザインを採用、トレッドのブロック数を増やすことで、ノイズのピークを下げ騒音エネルギーを低減。従来モデル「ミシュラン プレミアLTX」と比較して、パターンノイズを約27.9%低減。快適なドライブを演出する 優れた静粛性があります。またサイプ内の突起により、ブロック同士が互いに支え合い倒れこみを抑制。ブロック剛性を高めることで高速走行時の安定性とハンドリング性能の向上に寄与。さらにシリカを多く配合したコンパウンドを採用することで、転がり抵抗を犠牲にすることなく、優れたドライ&ウェットブレーキ性能を発揮。U字型の主溝と、溝底まで深く刻まれたフルデプスサイプにより、摩耗による急激な排水性能の低下を抑制します。

「プライマシーSUVプラス」は、「最後まで続く安全」を目指した、快適性と高速安定性を両立したプレミアムコンフォートSUVタイヤです。
グッドイヤー「エフィシエントグリップ2 SUV」

グッドイヤー「EfficientGrip2 SUV(エフィシエントグリップツー エスユーブイ)以下、E-GRIP2 SUV」は、独自テクノロジーのシナジー効果で、「ウエット性能」と「耐摩耗性能」を両立させ、優れた運動性能も持ち合わせたSUV向けハイパフォーマンスコンフォートタイヤです。トレッド部に弾力性と柔軟性の高いコンパウンドを使用、路面へのエッジ効果で排水性が向上。ハイレベルなウエット性能を発揮し、濡れた路面での制動距離を短縮。雨天時の止まりにくい路面でもしっかり止まり、より安心感があります。また、長持ちで高い性能が維持できるため、快適性と安全性がより長く続きます。さらにトレッド剛性を高めることで、ドライ路面での優れた操縦安定性とハンドリングを実現。高速走行時でも卓越した運動性能を発揮。ふらつきが少なく思い通りに操縦できるので、気持ちの良いハンドリングが楽しめます。

「E-GRIP2 SUV」は、静粛性やロングライフ性能を重要視されている方におすすめのタイヤです。
SUV・4WDタイヤの特徴と選び方

「SUV・4WD用タイヤ」は、舗装されていないオフロードなどを走行する機会の多い、SUV・4WD車に装着されているタイヤです。通常のタイヤよりも、レジャーやアウトドアなど多目的な使用を想定して設計されていますので、オフロードでの走行性能は高いですが街乗りなどのオンロードでは、転がり抵抗が大きくて、ロードノイズが大きくなったり燃費が悪くなったり、摩耗しやすいなどデメリットもあります。そんなSUV・4WD用タイヤですが用途によって、街乗り(オンロード)での走行を快適にするなど、デメリットを小さくしたタイヤ選びもできます。
乗り心地を重視したタイヤ選び

「SUV・4WD用タイヤ」は、舗装されていないオフロードなどの走行を想定しているタイヤと前述しました。更に過酷な条件、例えば泥濘・砂地・岩場などでのトラクションを必要する場面でのタイヤの排土性能をM(マッド性能)と言います。冬場では積雪時に走行する際、雪を掻いて排雪しトラクションを維持するS(スノー性能)が重要になります。しかし、SUV・4WD用タイヤブランドで多いM+S設計の「オールテレーンタイヤ」などは、オンロード向き(街乗り重視)ではないので、静粛性や乗り心地では通常のサマータイヤより劣ってしまいます。

街乗り(オンロード)での快適性を重視する場合は、SUV・4WD用サマータイヤをおすすめします。
タイヤの性能を見分けるラベリング制度(ラベル評価)とは

タイヤの性能を、プロでなくても比較的簡単に見分ける方法があります。その方法と言うのが一般社団法人日本自動車タイヤ協会が発行しているラベリング制度です。この制度は消費者に対して分かりやすく、適切な情報提供をすることを目的としていて、2010年1月より運用されています。現在世界のタイヤメーカー14社が参画しており、根拠となるデーターをもとに認められた製品のみにラベル表示が許されています。グレーディングシステムと呼ばれる等級制度により等級分けされており、転がり抵抗係数が少ない方からグレードAAA〜Cの5等級でラベル表示されています。また転がり抵抗性能がA以上且つ、ウェットグリップ性能がa〜d範囲内のタイヤに低燃費タイヤ統一マークがついています。ウェットグリップ性能では4等級で性能の高い順からグレードa〜dで分けられaが最も高性能だとわかります。タイヤ製品ラベルやカタログ、webページなどで確認できるのでタイヤ選びでの参考になります。

タイヤの性能が基準以下だとラベル表示が許されないので、タイヤラベルがあると一定の性能が認められているタイヤだとわかります。
まとめ
第1位:ヨコハマタイヤ「アドバン V61」 オススメ度 4.5
新設計のトレッドパターンは、AIを駆使したピッチ配列最適化による静粛性の向上で、想像を超える静粛性を持ちます。
第2位:グッドイヤー「エフィシエントグリップ2 SUV」オススメ度 4
トレッド部に弾力性と柔軟性の高いコンパウンドを使用、長持ちで高い性能が維持できるため快適性と安全性がより長く続きます。
第3位:ダンロップ「スポーツマックス ラックス」オススメ度 3.5
パターンデザインの最適化や特殊吸音スポンジを組み合わせた「サイレントウェーブテクノロジー」は高い静粛性を実現しています。
トーヨータイヤ「プロクセス CL1 SUV」オススメ度 3
リブ基調非対称パターン、非対称ブロックピッチ配列によるパターンノイズ低減を図り、快適なドライブを楽しめます。
ミシュラン「プライマシーSUVプラス」オススメ度 3
静粛性を高めるトレッドブロックデザインを採用、トレッドのブロック数を増やすことで、ノイズのピークを下げ騒音エネルギーを低減します。
ブリヂストン「アレンザ LX100」オススメ度 3
進化したサイレントテクノロジーを搭載し静粛性を向上。さらに摩耗時でも高い静粛性を維持するため、新たなトレッドパターン技術を採用。
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